検索窓
今日:1 hit、昨日:30 hit、合計:38,156 hit

09 ページ9

.



.



宮舘side



教師になって4年。



去年、教師になって初めて転任し、



今の学校に赴任してきた。



赴任して早々、3学年の古典科に配属され、



1年を過ごしたのもつかの間。



今年は3学年の古典科教師に加え、教師になって



初めての担任に。



正直、不安はあったけど、副担任に照がつくことで



なんとか乗り越えられそうだ。



ほとんど関わったことのない子達を一から覚え、



一人一人に向き合っていくのは



大変かもしれないけど、



きっとやりがいがあるに違いない。



ただ、1人。ものすごく気になって仕方がない



生徒がいる。



俺の自己紹介を聞きながらウトウトしていた



愛崎A。



去年、彼女の担任だった康二から聞いていたのは、



すごく真面目で優しくて、何事にも一生懸命な子



ということ。



そんな彼女がウトウトするなんてよほど



俺に興味がないのか…



でも彼女に聞いて返ってきた答えは、



“声が素敵”だと。



声を褒めてもらうことはよくあることだが、



愛崎さんに言われたことに対して不思議な感情が



生まれた。一体、何なんだ…



学級委員も本当はみんなに話し合ってもらって



決めようと思ってたのに、俺から指名。



ここの学校は人数が少ないこともあって



クラスの係が足りないこともしばしば。



本当は現代文の係の子に古典科もお願いするつもりが



年に一度の学級委員会しかない学級委員に



古典も任せる。



つまり、愛崎さんを古典科の係にも任命した。



自分でも何でこんなことをしているのかが



わからない。



照「舘さんらしくないじゃん。愛崎のこと、



気になって仕方ないんだろ?」



舘「なんかわからないんだけどね、



すごく惹きつけられるんだ。」



照「俺、ずっと体育教えてきてるからわかるけど、



めっちゃ真面目で、素直で、優しくて、いい子だよ。



先生からも同学年の子たちからも愛されてるし。」



舘「やっぱり、人柄に惹きつけられてるのかな。」



照「まぁ、今日初めて関わったんだから、



あとは時間に任せるしかないんじゃない?」



舘「そうかもな。」



照「またなんかあったら言ってよ。副担だし。」



舘「ありがとうな、照。」



俺の異変には、照も気づいていたみたいだ。



今まで見てきた生徒とは何かが違う…



一体、彼女は何なんだ…

10→←08



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (49 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
141人がお気に入り
設定タグ:SnowMan , 宮舘涼太
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

みづき(プロフ) - ぽんさん» すみません、大変失礼致しました。 (2020年12月15日 20時) (レス) id: 9ce3e526a5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みづき | 作成日時:2020年12月15日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。