糸が結びつくその日まで。～spring～ (ページ35)

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舘「では、明日から夏休みに入ります。

3年生は大事な時期に入ってくるから

オープンキャンパスに行くなり、会社説明会に

行くな積極的に取り組むようにしてください。」

3年生になってからというもの、今日という日を

迎えるまで本当に早かった。

それだけ充実してるってことかな。

舘「じゃあ、皆さん有意義な夏休みを

過ごしてください。よし、ラウール号令。」

ラ「起立、礼。」

「「ありがとうございました。」」

貴「美優、一緒に帰らない？」

美「あー…ごめん。私このあと

ラウと遊びに行くんだ。」

ラ「僕たち、大会をきっかけに

付き合うことになったんだ。」

貴「あ、そ…っか。

ごめんね。楽しんで。」

美「ありがとう。また夏休み

遊びに行こうね。」

そう言って美優とラウールくんは

仲良く教室を出て行った。

なんか青春って感じでいいな…

大会をきっかけにというのは

おそらく全国優勝したら付き合うって

約束でもしてたんだろう。

部活生あるあるだったりするのかな…

羨ましく悔しい気持ちを抱えたまま、

夏休み前最後の学級日誌を持って

古典史料室まで足を運んだ。