糸が結びつくその日まで。～spring～ (ページ21)

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今日は体育祭の学年競技の応援合戦の

内容決め。

応援団とダンスに分かれて演目をするんだけど、

私は美優と同じダンスに参加することに。

美「じゃあ、曲はここに書いてる3曲だから

この曲をしっかり聴いてきてね！」

貴「これ、メドレーにするの？」

美「そうそう。1曲を丸々やるより、

いろんな曲をやったほうが見応えあるかなって。

ガールズも入れてるから、Aのために。」

貴「頑張らなきゃ…」

舘「A、ダンスできるの？」

貴「はい！元々美優と同じダンススクールに

通ってたんです。」

美「Aのダンススキル、すごいですよ。」

舘「そうだったんだ。なんで部活に

入らなかったの？」

貴「あっと、それは…」

美「A、ダンススクールで

トップクラスなんです。

だからスクールの方が忙しくて部活が疎かになるのが

嫌だって入らなかったんです。」

舘「そんなにすごいの！？」

照「舘さん、体育の授業中にダンスの練習あるから

俺見たことあるけど、愛崎は格別だよ。」

舘「へぇ、それは当日楽しみだなぁ。」

貴「美優も岩本先生もハードル

上げないでください！」

美「いいじゃん。本当に上手いんだし。」

女1「そうだよ、愛崎さんすごく上手だよ。」

女2「今年もお世話になります！」

照「自信持て、こんなに慕われてんだから。」

貴「はい…！」

美「じゃあ、今日の放課後、Bスタで練習ね。」

貴「あ、一足先に覚えろと…」

美「もちろん。」

高校最後の体育祭。

得意分野のダンスで負けるなんて絶対、嫌。

宮舘先生にもしっかり見てもらわなきゃ。