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A
そっからが大変だった
運行の目処がつき、
飛行機に飛び乗り
機内でゆっくり
なんて出来るわけがなく
運営側のご好意で
私たちの名前が書いてあるゼッケンを身につけたスタッフが
たぶんバックダンサーさんかな、
本来私たちがやるはずであるリハーサルをしてくれている動画を送ってくださった
どのタイミングではじめるとか
ここから火が出るとか
こっちのカメラに視線送ってとか
自分の動きを確認し
台本の変更も更新して
覚えたての韓国でのあいさつも
通訳スタッフに正しいかの確認をとり、
現地に到着してからの動き
たぶん大人達が考えに考えまくって
出した最前の最短の移動を教えられたが
膨大な量の情報を一気に叩き込まれたわけで途中からわけが分からなくなった
不安に包まれた
リアムと目が合うと優しく励ますように微笑んでくれた
何とかなりそうな気がしてきた
わずかながら自信を取り戻した
うん、とりあえず前の人について行こう
やっとの思いで
会場に着いた
リハーサルにもある程度の順番は決められているため
私たちの後にリハをするはずであった
アーティストさんたちが繰り上げでやってもらった
そのアーティストさんやバックダンサー、関係者、スタッフさんたちに
迷惑をかけたことをお詫びし、私たちのために動いてくれたことに感謝した
頭を下げまくって
大丈夫だよ、君たちのせいじゃないから、間に合ってよかった
って心温まる声をかけてくれた
でも、スケジュールを乱したし
仕事も増やしたのは確かだから
それが本心じゃない気がして
いたたまれなくなった
時間も時間だったため
すぐにリハーサルをおこなった
ビデオの予習のおかげか
順調に進んだ
お礼を言い、
時間がないのには変わりないため
小走りで控室に向かった
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作者名:むみょん | 作成日時:2019年8月6日 0時