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A



この異様な雰囲気

期待や羨望

鋭い視線も感じる、嫉妬、嫌悪、

エアコンから吐き出されるむあっとした空気が不調をさらに加速させる



胃がムカムカする、気持ち悪い

首の後ろ辺りから冷や汗まで、

落ち着け、A

吸って、吐いて、

自分の呼吸に集中する

大丈夫、大丈夫と保とうとするけど

所詮誤魔化しにしか過ぎない



必死に気分が優れないのを隠す

上手く平然を保ててるのだろう

バレてないのか質問、要求の嵐

その一つ一つに返答していくが

万全な状態じゃないから余計しんどい


悪循環


頭回らない

視界までぐるぐるしてきた



もう無理、耐えられない




今持てる全ての力を使い

支えるように立つ



A「お手洗いに」

返事を待たず

この場から一刻でも早く逃げ出すようにして出た






廊下のひんやりした空気が気持ちいい

ドアのすぐに隣の壁に寄りかかる

身体の熱が冷めるように

胃のむかつき、動悸、めまいが和らぐ

両手で顔にかかる髪をはらうようにかき揚げた

後ろからついてきたリアムが体調を気遣う

手にはミネラルウォーターとキレイにアイロンまでかかっている清潔なハンカチ

昔は耐えきれず嘔吐したこともある

徐々に大人になるに連れ、自分の精神をコントロールする力はついてきたから

最近は少なくなってきたのに、、、

結局まだ私は子供なんだ


この契約にはみんな賛同してるの?

ささやくように聞いた

ああ、みんな。俺も、君の家族も。

おっと、それは意外だった。

ほんとに?私に言う前に、既にこの話をしたの?

詳しく聞かせてと言う代わりに片眉を上げた


リアム「自分や自分たちのために作る曲と
誰か他の人のために作る曲では違うだろ?
しかも男性が歌うんだ、
きっと君の成長に繋がるよ、音楽家としても精神面でも、
ずっとこのままではいられないんだ、分かるだろ
今がチャンスじゃないか?
想像しているよりも悪くないぞ、この世の中
今ある恐怖心は自分で作り出した想像にすぎないよ、
このチャンスを逃さないで欲しい」

冷静かつ静かな声で言う



そうね、

その通りだ、

A「わかった。やるわ。」

強い意志を込めて彼に宣言するようにいった


ちょうどその時

中で声が聞こえた

慌てて出できたからドアがきちんと閉まってなかったらしい

くぐもっていて聞こえずらかったが



女、若い、日本



という言葉はちゃんと私の耳に届いた



ふつふつと体の中の何かが煮えたぎる

のを感じ取った

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作者名:むみょん | 作成日時:2019年8月6日 0時

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