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A



バタバタと椅子から立ち上がる音が聞こえた

企業案件だと勝手に自己解決していたから

相手先はいても2,3人くらいの担当の人と

アットホームな感じでおしゃべりすると勝手に思っていた

いや、数人の音では無い



もっとだ




思わず後ずさりした

そんな私のことなんて気にかけることなくマネージャーは入って行った


ものすごくやだ


頭の中でサイレンがなってる

早くここから出てと言いたげに

後ろにいるリアムに

ぐいぐい押されるように入ると

期待と緊張とが入り交じった空気が充満していた

息が詰まる

大人数からの刺さるような視線を受け

組んでいた腕組みを

自分を支えるようにきつく組み直した

奥から軽快な歩調でこちらに向かっている人の気配を感じ

視線をやると



知ってる人だ



PDはよく来てくれたねー

と労いの言葉を浴びせたが



ああ




なんとなく察しがついた

いやだと断ったのに

ここから逃げようと受け後ろを振り返ろうとしたが

もうPDは目の前まで着ていて手を出していた

それを握り返さないほど

常識が無いわけではない

朝のあいさつと共に

出された手を握り返そうと右手を出した



けど、

長い袖のせいで私の右手は布で覆われたままだった



周りの大勢の大人は遠慮がちに笑った

PDは盛大に笑ってくれた

恥ずかしい

もう、消えちゃいたい



後ろから私を覆うようにリアムの手が伸びてきて

袖をまくり、2回折った


やっと握手を済ませ


これから大勢とのあいさつが始まるかと思ったが

そうではないらしい



PDに誘導されるまま目線を変えた



カジュアルな装いの7人がいた

この場には明らかに浮いている

ま、私もか、、、



威勢のいいあいさつをされた

肩を揺らし驚いた

デジャブ

ああ、

間違いない、

昨日会った



A「アニョハセヨ?、A・GRACE・青木イムニダ」

いつもの癖で手を出したが

誰に差し出せばいいのか分からない、、、

えっと、?

あたふたした様子を感じ取ったのか

NJ「HELLO、BTSのリーダー、キム ナムジュンです。RMで活動してます。お会いできて光栄です、Aさん」

優しい笑顔と暖かい握手、流暢な英語

紳士的な態度に好感を持った

私もほほ笑み返した、

隣の人に目を向ける


JN「ハロー、僕の名前はJINです。おー、アイムワールドワイドハンサム!」

A「That's what I thought」(そうだと思ってました)
イタズラに微笑んだが本人は理解していないらしい

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作者名:むみょん | 作成日時:2019年8月6日 0時

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