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PD



ああ、どうしたらいい?

どうすれば信頼を勝ち取れる?

そうか、

能力があることを証明すればいい。




「まずはデビュー曲を少し私なりにアレンジしてみたんだ。」


腕を組み、口をまっすぐに結んでいる

美しいとより怖くみえるな、、、

明らかに訝しげだ

警戒してる

視線を俺の奥へ移す

しぶしぶ頷いき

A「こちらへ」

どうやら聞いてくれるらしい









ここまで緊張した約4分はあっただろうか

どうやら能力を認めてくれたらしい

脱力感が私をやさしく包む

よかった







再び曲を流しはじめた

驚いたことに彼女はほとんど全ての

アレンジつまりどう編曲したかを指摘し

バックに何を入れてるだのキーを下げたことをを言い当て

なるほどと頷いたり

面白いですねと感想を言った

どこか楽しそうな彼女にほっとした







だから調子に乗ってまたペラペラと口が動く



PD「驚きました。その洞察力、知識、期待以上です。ほんとに。それだけの知識や絶対音感、分析能力があるなら、私から教えることなんて全くないですよ。しかもヒップホップも勉強してたんですね。ご自分でも作曲してるんですか?」



おっと、

彼女に視線を移した時やっと気がついた

どこかで地雷を踏んでしまったらしい、、、

まずい、、、





冷たい目に変わったいた

私と目を合わせることなく

その目をうんざりとしたように回し、



A「いえ、しません。」

ピシャリといい

スっと音も立てずに立ち、

日本語で

A「お帰りになるそうです。お送りして。」





酷く静かな空気の中

彼女が部屋を後にした

私はただ目で追うことしか出来なかった

BDも表情を変えず彼女の後について行った






さっきは彼女に私の曲を聞くように説得したスタッフも今回はお手上げのようだ

必死に謝り、悪気があった訳ではないと伝える

反抗期だともいってた





正直唖然としてしまって

スタッフの話なんて入ってこなかったが

失礼な態度に対してなのか

単純にGRACEに嫌われてしまったことに対してなのか





何度もさっきの出来事を脳内で再生する


単に私のどこかの失言で

不機嫌になっただけではないはすだ、






おびえるようだった

ああ、そうだ

自分を守るかのように腕を組んだことが証明になる


それに冷ややかな目を向けた時

悲しそうな顔を一瞬した

すぐに硬い意志を持った表情に変わったが、、、


何に恐れているんだ?

何に失望したんだ?

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作者名:むみょん | 作成日時:2019年8月6日 0時

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