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JK



飛ぶように立った

アドレナリンが全身を駆け巡り

心臓の強い鼓動が聞こえる

必死に目尻まで上がった口角を下げ

落ち着きを取り戻すように努める



お辞儀をしながら腰を低くして入ってきた

目線を下げたままのA

長いまつ毛の間から伏せてる目が見えた

色っぽい



いや、そんなありふれた言葉にしておくのはもったいない

もっとこう、、、っ

ダメだ、俺の語彙欄では説明できない

初めて生まれる感情にむずむずした




ナムヒョンの掛け声に合わせて自然といつもより気合いの入ったあいさつをする

それは俺だけじゃなかった

メンバー全員一緒だった

強ばった顔のAが顔を上げた





はぁー

力が抜けるかのように

甘いため息が漏れる




こっちにまっすぐ視線を送るAは

それはもう美しかった

ミステリアスなんて言われてるけど

きっとそうじゃない

よく感情が顔に出る子だ

どんな表情でも綺麗なのは間違いないけど

ほら、今だって

さっきの緊張が嘘みたいに

リラックスした笑みを浮かべている

日本語を話すナムヒョンを見てる

ヒョンは背が高いから必然的に上目遣いになってる訳で

そのAを斜め上の角度から拝む

尊い

いくら見てても飽きない

もっと色んなAが見たい

色んな角度から

様々なまだ見せたことの無い表情を

何時間でも見てられる





Aがゆっくり目を閉じる

そのまま綺麗な顔が、

御尊顔が、

角度を変え、

こちらを向いた







うっ、、、

電気ショックをくらったのかと錯覚を起こす程の

衝撃が全身を駆け巡った

息がまともに出来なくなり

さっきみたいに目を合わせてはいられなかった

勢いよく目を逸らした

見つめ合うには

近すぎた

一方的には見てられるけど、

Aがこっちを見るとなると話はべつだ

突然の、機敏な動きを見ていたのか

隣にいたいジミンヒョンが

見透かしたように、

声に出して笑わないが、肩が物語ってる

ヒョンのちっちゃな手で

俺の肩を容赦なく叩く

そんなバカにしなくてもいいのに

イラついたけど、Aの前だし

気持ちをぐっと堪えて

やさし〜く

ヒョンの手を振り払う



その行動にすら

面白く思ったのか

振り払ってもなお

叩き続けた




ったく、

このヒョンはーーー



負けず嫌いを発揮していると

鬼の形相のマネヒョンが

ジェスチャーで必死に

大人しくしてろと伝えてくる


お互いにぴたっとやめた

俺のせいじゃないのに、、、

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作者名:むみょん | 作成日時:2019年8月6日 0時

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