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A







『とぅーせっ、バン、タン、アニョハセヨ!
バンタンソニョンダンいむにだ〜!』

「ひぃ」

情けない声が漏れる

あまりの勢いに肩を反射的に上げるほど驚いた

思わず顔を上げる






キラッキラの7人が綺麗に整列していた








うわぁ


衣装や汗、涙のせいでキラキラしてるんじゃない

体の内から出るキラキラだ

オーラとも言える

とっくり見ていたいとこだが、

そういうわけにもいかなかった



刺さるような視線にドギマギして

また視線を下に戻し

もぞもぞと足踏みをした



リーダーに続きこちらもあいさつをし、

CDを渡すメンバーを見つめた

とてもじゃないけど

前を見てられなかった

なんでだろう?

どうしちゃったの?

こんなのらしくない





ちっぽけな勇気をかき集め

顔を上げる

ふぅー

気持ちを落ち着かせたくて

息をゆっくりはいた





ちょうどたぶんリーダーさん

背の高い方が流暢な日本語で

感謝を述べた

初めは驚きで目をまるくしたが

嬉しい気持ちが勝って顔がほころぶ






視界の隅に

熱を帯びた強い視線を肌で感じた

体が特に頬が熱くなる




耐えきれず目を向けた

ああ、

美しい顔がこちらを伺うように見つめていた

パチパチと電流が走った

甘美な震えが全身を駆け抜けた









でもそれは長くは続かなかった

彼の方から目を離した

バッと音がなるみたいに

私たちを繋がっていた線を

断ち切った

ちょっと傷ついた

これ以上見つめることが出来ず

下に目を移した

うわぁお、ファンシーパンツ

後悔した

目がくぎ付けになる

どちらかというと可愛らしい顔の彼から想像もできなかった

ぴったりとしたパンツから筋肉質な彼の太ももが分かる

私の中の欲望に正直なちっちゃな私が

ヨダレを垂らして前のめりになって目をハートにしてる







目を向けてる上の方からコソコソと話し声が聞こえる

ドキッとした

彼の太ももを性的な目で見てることがバレたのかと思い

やっと心の中の理性的な自分が動いた

衝撃的な画だった

だって、彼、、、

たくましい体(フィジカル)の彼

とその隣の小柄な男性が

イチャイチャ(フィジカルエッフェクション)し過ぎじゃない、?

あ、あ、彼って、、、

そっちだったのね

目をハートにしてた自分がバカみたい

1人で舞い上がってもしかしてなんて思ってたけど

無理ね、

希望がない

辛辣な自分の考えにさらに落胆して









いち早くこの部屋から出たかった

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作者名:むみょん | 作成日時:2019年8月6日 0時

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