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JK



控え室に着くと直ぐに

「俺がメイク1番で」

拒否なんてさせないように宣言した

珍しいなぁとヒョン達が言う中

鏡の前の椅子に座りいつでもメイクしてもらえる位置についた、






あの後リハが予定よりも前倒しになり

Aが来れないという事実を思い知らされた

目標を失った今、

リハなんてやる気にはならなかったが

アミにカッコいい姿みせるためのリハだぞ

なんて俺の背中をたたいて言ったヒョンは

ふてくされ顔の俺に

気合い入れろ

っていう意味だと感じて

自分のプロ意識のなさにさらに落ち込んだ

こんなんじゃダメだ

気合いを入れ直すようにバンバンタンと円陣を組むと、

やっと防弾少年団のジョングクになった



練習通りにリハをこなし、

音響側と照明側の確認も出来たとこで無事終了



ステージからはけたところで、

スタッフが慌ただしくしているのが見えた

飛行機が、と聴こえた

期待を胸に耳を傾けると

Aを乗せた飛行機が韓国へ向かっていることを知った

口角が上がるのが鏡を見なくても痛いほど分かる

さっきまで白黒だった世界が

今はカラーに変わって鮮やかになった

それくらい俺の世界は変わった

本当は手を叩いて、叫んで

この喜びを表したい衝動に駆られた

さすがに初めましてのスタッフや他のアイドルがいるからしないけど

そっとこの喜びを胸に抱きしめ、噛み締めた

でもやっぱり我慢できなくて

控え室に戻る時こっそりスキップした←









さっきはじっくりとAの画像を見ることが出来なかったし

また最新情報を手に入れるべく

すばやくTwitterを開きペン達のツイートを見る


出国時のファッションやメンバーとのわちゃわちゃも

うわぁ、かわいい


カメラに囲まれて緊張で強ばる表情も

メンバーと話してる時の自然な笑顔も

ペンからかわいいと言われて

照れて下向いちゃうしぐさも

顔を赤らめながらありがとうとはにかむ姿も


その全てが神々しい

つい、両手を合わせて拝みたくなった



途中でAの所のスタッフが来て

リハのスケージュールを

乱してしまったことを謝罪に来た

それはAがもうこの会場にいること

の知らせでもあった

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作者名:むみょん | 作成日時:2019年8月6日 0時

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