言ってなかっただけ JK [BTS]

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JK



そわそわして仕方がない

早くこの目で彼女を見たかった

画面を通さずに見るAは

マイクを通さずに聞くAの声は



はあ、考えても答えは出ないのに

頭に浮かぶのはAのことだけだ



だから今日のステージは絶対に失敗できない

第一印象って大事じゃん？

俺のことを知っていてくれたとして、

実際に会ったらがっかり、ってこと

絶対にあってはならないし

そんなこと言われたら立ち直れない、、、




ステージでかっこいい姿を見せるのは必須だし、

あわよくば楽屋挨拶でお話し〜

からの意気投合して連絡交換〜

なんてことあったら、、、





そんな夢事に思いを馳せていると



遠くから

東京の天気が悪く、飛行機も欠航が相次いでいるらしい
いとこ夫婦が帰って/JK「ん？」

スタッフの声に

つい声に出てして反応してしまったが、


え、なんだろ、このざわざわした感じ

最悪の事態が頭をよぎって、勢いよく立ち上がった


ヒョンが不思議がってどうした？なんて聞いてくる声が聴こえた気がするけど

今は返事をしている余裕なんてなかった

焦りすぎて手がこわばり思うように動かない

自分に呆れた、こんな簡単なこともできないなんて

深くため息をつきながら

手を動かすことに集中した





こういう時Twitterってなんて便利なんだと改めておもう

すでにAのグループ名がトレンド入りしていて

それを押せば空港内でペンたちに撮影された写真が上がっていた

スクロールすると容易にAの写真が次々と出てくる





にやけた顔を引き締め

最新のツイートを見る

日本語ばかりで

もっと勉強しておけばよかったと後悔するが

ハングルを見つけて飛びついた









人生最大のため息をついた

Aの乗るはずだった便が悪天候のためどうやら遅延、もしくは欠航している

という内容だった






ああ、

崩れ落ちるかのように椅子に座った

力が入らない

もう何もやる気が湧かない



だって、Aがエムネに出演した時も

俺らのカムバ時期と被らず

会えなかったし、

せっかく同じ国にいるっていうのに、



だから今回やっと会えると思ってた、、、





それなのに

こんなのひどすぎる

神様なんていないんだ

いたらこんなひどいことするはずがないもん

俺をAに会わせないようにするなんて!!!

ひどいよ、ひどすぎる

うじうじと

悲劇のヒロインみたいな思考になってきているのは自覚しているが




やめることはできなかった

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