【ヒロアカ】ラスボスだけど敵じゃないよ！【男主】

ラスボス:23 ページ26

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次の日の朝、ベッドから起き上がった穂西はまず自分の人間でいえば頰に当たる部分をつねった


『うー…痛い…』


『(て事は……昨日の事は、クラスの皆とあんなに話せた事は…夢なんかじゃないんだ、よね？)』


眠さもあってついつい、ヘニャ…と、にやけてしまう顔を無理やり引き締め部屋を出る


朝食を軽く済ませた後歯を磨き、昼食用の大きなシャケおにぎりを作ったらラップに包んでカバンに詰めた


その後、自分が通っている雄英の制服を着はじめる
自分の足の形は人のモノとは違う為に、ズボンを履くときは少しばかり大変だ


『(戦闘服みたいに注文しとけばよかったなぁ…)』


今度頼んでみようか、そう思う穂西のブレザーのボタンやネクタイを、穂西の両手はまるで別の誰かが着せてあげるかの様に留めたり締めたりする

手が腕と分離していると、普通にする以外の方法に落ち着いてしまったのだ


『(冬に肩出してるのも辛いし…夏の間に注文しておこっかなぁ…でも別にわざわざお金かかる方法なんかしなくても上着で十分事足りるかな？？)』



準備を終えればいつもの家を出る時間…
もう一度脱衣所に行き、もはや習慣となっている、鏡の前での笑顔の練習

やはり、いつも通り表情筋を自分で動かそうとすると変になる、子供が見たら泣きそうだ…でも


『(大丈夫、もうクラスの人達は僕を理解してくれているんだから…)』


今は、もう自分の不器用さを知ってくれてる人がいると思えば、いつもより短い溜息で済んだ



『…よし、いってきます！』


家中の電気や、鍵をチェックして、穂西は学校へと向かう事にした

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