ep5 ページ5
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「で、今こういう状況に至ってるの？」
「かたじけない」
「私は全然。むしろ空気みたいな存在だし。Aは大丈夫なの？」
「大丈夫じゃない」
「ヤーAさん冷たい！余裕で大丈夫でしょ？」
「どう見たらこの状況が余裕で大丈夫なのよ！説明しなさいビョンベッキョン！(怒)」
「Aさん怖い！子犬ベクちゃん逃げちゃうよ！？」
「そのままどっかに消えてくれて結構です」
「お似合いね」
「どこが！？/ですよね！？」
「もうやだぁ…」
今現在私が通う大学の食堂で中学からずっと一緒の学校の親友ミンとお昼休み中。
私は目立たず至って平凡な学生を送っていたのです。
が、大学入ってから付き合っていた彼氏とクリスマスに別れてベッキョンくんと遭遇しデートしたあの日以来
「あれがAさん？」
「ベッキョンがクリスマスデートしてた人だよね？」
「たいして可愛くもないね」
「私の方がスタイル良い自信ある」
「ベッキョンはどこに惹かれたのかな」
「服のセンスがないね」
「あれはないね」
すれ違う全く知らない人たちは私を見てそんなことを口にする。
いや聞こえてますけど？すみませんねぇブスでスタイル悪くて。
あなた達みたいにゴージャスフリフリな服は私のスタイルじゃないんで
(お金持ち名門大学)
そんな中でも私の誹謗中傷と言ったら言い過ぎかもしれないけどお構い無しでベッキョンくんは私に付きまとう。
現に今食堂でもベッキョンくんの乱入により私とミンとベッキョンくんという意味不明なメンツでいます。
「Aは可愛いのにねぇ。だってこれスッピンだよ？化粧して毎日結んでる伸ばしっぱなしの髪もなんとかすれば学校一の美人だと思う」
「Aさんの私服俺はすっごい好みだけどなぁ」
「ここの大学は皆同じ格好してるしね」
たいして可愛くもない人たちに言われっぱなしな日々が続いてたから私もちょっとは反撃したくなった
「私午後の授業ないからもう帰る」
「うん、またLINEするね」
「えっAさん帰っちゃうの〜〜」
子犬を無視して私は席を外した。
「Aさん傷ついてるのかな」
「Aは根に持つタイプだからなぁ明日が楽しみね！ベッキョンくん！」
「？？？？？」
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作者名：ひとみ | 作成日時：2017年1月12日 14時
