【twst】NRC生が敵連合に拾われ雄英高校に行く話【MHA】 (ページ20)

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◇１９「対人戦闘訓練１」ページ20

今日のヒーロー基礎学は敵組とヒーロー組に分かれて屋内で２対２の対人戦闘訓練を行うそうだ。人数の関係で１組だけ３人組だが。

チームはくじで決めるらしく、私はチームＢに配属された。
チームメイトは…半分凍ってる男子生徒と口元を隠してる男子生徒だ。キャラが濃い。

「えっと、よろしくね！」

「……あぁ」

「…よろしく頼む」

なんか話しかけづらいな…。
私は引き攣った笑顔を隠すようにくるりと後ろを向いた。

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「ここは…モニタールーム？」

「ここで観戦するらしいな」

「さぁ！君達も考えて見るんだぞ！」

最初のチームはお茶子ちゃん達と天哉君達だ。
…よく見たら天哉君のチームメイトって、入試の時に私にモブって言ってきた男子生徒じゃないか。
私はあの時の事を思い出して苦い顔になる。

…にしても、対人戦闘訓練か。
興味が一切沸かない。だって魔法が使えない人が相手ならなら思い切り魔法を使えないじゃないか。
手を抜いてやる訓練ほど無意味なものはない。

物凄く帰りたいけど、弔さんの為にもちょっとは働かないとな。
私はメモ帳を取り出して彼らの様子の記録をとり始める。

あの爆発頭の子は爆豪勝己君で、あっちの緑髪の子が緑谷出久君か。

…２人共、結構派手に戦うな。
いや、どちらかと言えば勝己君が一方的に攻撃しているような…。

モニタールームからはあちらの音声が聞こえないので２人が何を言い合ってるのかはわからないが、先程から勝己君の様子がおかしい。
出久君の方も“個性”を使う様子がないし…彼、もしかして“個性”の制御が出来ないのか？

でも、出久君は“個性”なしでも結構勝己君と戦えてる気がする。彼は分析が得意なタイプかな。

とりあえずそこもメモして…

「爆豪少年！ストップだ！！殺す気か！！」

オールマイトの叫び声に驚き、私はメモを取るのを中断してモニターの方へ視線を向けた。
その瞬間、けたたましい轟音と共にモニタールームにまで振動が伝わってくる程の大規模爆発が起きた。

勝己君がやったのか…？戦闘服(コスチューム)にあんな機能があるなんて…。
…さっきから私怨丸出しの戦闘ばかりだけどルールわかってるのかな…。

私は出久君の安否を心配する他の生徒達を無視して、もう一度メモをとる作業へと戻った。