六日 ページ7
食堂でただ淡々と昼食を口に運ぶ。
特に何かを急いでいる訳では無いが、何時もより異様に早く昼食が進んだ。
「おい。もっと、ゆっくり食べりゃあ良いじゃねぇか」
目の前の席に座って淡々と昼食を口に運ぶ森畠を見た中里はそういった。
確かに、中里の言うとうり、ゆっくり食べた方が味わえるし、今から夜まで腹は減らない。
しかし、自分が本能的に急いでいる理由が、とある人物が来た途端分かった。
「よぉ。また会ったな。」
「...っ!!」
一等卒の者達が部屋の隅で飯を食らう自分達に絡んできた。
この状況はとても不味い。
中里が上官に手を出してしまう。
「今食べてるので来ないで頂けますか?」
中里はまだ平静を保ちつつ、強めの口調でそういった。
しかし、一等卒達の気に触ってしまったようで、(良くよく考えたら失礼な態度だ)一等卒は中里の胸ぐらを掴んだ。
その行動に中里は森畠の傷や痣はこの一等卒達による反抗だと悟った。
「まさか...お前らが森畠をやったのか!!」
「えっ!違っ...」
森畠はそれを止めるが、全て言う間もなく一等卒が話し始めた。
「あ?二等卒の分際で何を生意気な...!」
椅子から立ち上がり、必死に殴られまいと抵抗する中里に一等卒の膝や拳が飛ぶ。
その刹那。
「やぁやぁ。皆様、元気で何よりだ」
現れたのは手を叩きながら笑顔を浮かべる、先程の虫が背中についていた上官だった。
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赤青ほとゝぎす(プロフ) - 忍者氏さん» コメントありがとうございます!はいっ勇作さんも大好きで大好きで予定より早めですが登場させました!あの笑顔って営業スマイルって呼ばれてるんですね…!(伝わってるのがすごい)笑顔がぎこちない尾形上等兵も大好きでこちらも登場させました! (2019年2月13日 18時) (レス) id: e1ece6f77f (このIDを非表示/違反報告)
忍者氏(プロフ) - こんばんは!勇作さんでましたね…!尾形の営業スマイルが思い浮かびます笑今回のお話もとても好きです( ´∀`) (2019年2月13日 0時) (レス) id: 5510d14e32 (このIDを非表示/違反報告)
赤青ほとゝぎす(プロフ) - 忍者氏さん» こんばんは!私ニコニコ初めてだったんですが、まさか.....反応してくださるとは思ってもいませんでした(--;)そして、最近最新なくてすみません。勉強の野郎が邪魔をしてくるんです.....w (2019年2月4日 22時) (レス) id: e1ece6f77f (このIDを非表示/違反報告)
忍者氏(プロフ) - めろんMiiです!お久しぶりです。ニコ生面白かったですね…僕もなにかコメントすればよかったです笑 (2019年2月4日 19時) (レス) id: a461264cdc (このIDを非表示/違反報告)
赤青ほとゝぎす(プロフ) - めろんMiiさん» ありがとうございます!(●´▽`●)やっぱり男前のキャラはカッコよく登場させなければと言う使命感が働きまして...^^ (2019年1月4日 14時) (レス) id: e1ece6f77f (このIDを非表示/違反報告)
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