三四日 ページ35
ある日の夜、宇佐美が寝静まった後2人は何の会話も無く部屋で書き物やら銃の手入れやらをしていた。
そんな中、尾形は銃に目を向けたまま森畠に声をかける。
「なぁ和」
「はい。どうされました?」
森畠は尾形に呼ばれ、顔を向けた。
「兄弟って、どうやって接したらいいんだ?」
「兄弟ですか?どうして自分に·····」
森畠は尾形にそう聞き返す。
尾形の表情は変わらない
「兄弟がいるって前言ってただろ?
最近勇作少尉との話し方が分からなくなってきてな。上官だが、一応弟だし」
へぇ、尾形上等兵にも以外に可愛い所があるんだな。そんなことを考え、森畠の表情は先程より笑顔になる。
「何だよ。その笑顔は」
「いえ、お気になさらず····」
おっと、気に触ってしまったか。
森畠はきちんと姿勢を正して尾形の問の答えを探す。
兄弟のあり方を改めて考えると思いつかないもので、少しばかり自分でも迷ってしまった。
「うぅん、兄弟のあり方ですか。
共に行動してみたり、遊んだり、物事を教えたり教えられたり、偶に悪いことをしたり遊び相手なようなもので、友人より少し近いものです」
「友人より近いもの·····」
尾形は少し目線を落として考えた。
森畠はそんな尾形を見つめると、横でとっくに寝ていると思った宇佐美が布団から顔を出す。
「珍しく、感情足らずが悩んでるじゃん」
「うるせぇ」
宇佐美はニヤニヤと尾形を嘲笑う。
「そんなに兄弟のあり方が知りたいのなら、あの双子に質問をすればいいじゃない?どうして森畠君に聞くのさ」
「アイツらが正直に教えてくれるとでも?」
「それは言えてます」
その日は珍しく話のみで笑った。
その後月島軍曹殿に叱られたのは言うまでもない。
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赤青ほとゝぎす(プロフ) - 忍者氏さん» コメントありがとうございます!はいっ勇作さんも大好きで大好きで予定より早めですが登場させました!あの笑顔って営業スマイルって呼ばれてるんですね…!(伝わってるのがすごい)笑顔がぎこちない尾形上等兵も大好きでこちらも登場させました! (2019年2月13日 18時) (レス) id: e1ece6f77f (このIDを非表示/違反報告)
忍者氏(プロフ) - こんばんは!勇作さんでましたね…!尾形の営業スマイルが思い浮かびます笑今回のお話もとても好きです( ´∀`) (2019年2月13日 0時) (レス) id: 5510d14e32 (このIDを非表示/違反報告)
赤青ほとゝぎす(プロフ) - 忍者氏さん» こんばんは!私ニコニコ初めてだったんですが、まさか.....反応してくださるとは思ってもいませんでした(--;)そして、最近最新なくてすみません。勉強の野郎が邪魔をしてくるんです.....w (2019年2月4日 22時) (レス) id: e1ece6f77f (このIDを非表示/違反報告)
忍者氏(プロフ) - めろんMiiです!お久しぶりです。ニコ生面白かったですね…僕もなにかコメントすればよかったです笑 (2019年2月4日 19時) (レス) id: a461264cdc (このIDを非表示/違反報告)
赤青ほとゝぎす(プロフ) - めろんMiiさん» ありがとうございます!(●´▽`●)やっぱり男前のキャラはカッコよく登場させなければと言う使命感が働きまして...^^ (2019年1月4日 14時) (レス) id: e1ece6f77f (このIDを非表示/違反報告)
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