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三十日 ページ31

森畠は一呼吸を着き、ジッと尾形を見つめ返す。
そして真剣答えた。


「帰れません。自分は死ぬ覚悟でここへ来たのですから」


尾形はそんな事を言う森畠を面白く思ったのか、くだらないと思ったのか、小さくフッと微笑した。


「そうかそうか。だったら戦場で潔く死ぬんだな」

「·····」

森畠は尾形のその発言で黙り込んだ。


_______________


しかし、このままでは本当に戦で何の成果も残せずにしんでしまう。

剣術なんて近距離戦なものだから、機関銃や歩兵銃等で先に狙われたら使えたもんじゃない。


少しでも銃の実力をあげなければ····


と思ってみても、尾形上等兵殿に直接聞くのも気が引けるし、と言って宇佐美上等兵殿は軽くあしらわれてやらずじまいになりそうだし·····

仕方ない
話はあまりした事がないが、ここは元マタギで凄く銃が上手かった谷垣一等卒殿に稽古をつけてもらうしかないと森畠は考えた。
____



「は?銃を教えて欲しい?」

「はい。自分、全くもって銃が出来ず·····このままでは何の成果も残せずない戦になってしまうので、それだけは避けたいのです。」

「それなら尾形上等兵殿に教われば良いじゃないか」


全くもってその通りだ。
森畠は考えた。どうにか谷垣一等卒殿に教えて貰える理由を


「自分は·····
次の訓練の時に尾形上等兵殿に上達した所を見ていただきたく思っております。

そして自分の拙い目利きではありますが谷垣一等卒殿はとても銃がお上手でしたので教えて頂きたく、お声をかけさせて頂きました」

「へぇ·····」


谷垣は頭を下げる森畠を見つめながら考え、そして察した。


「いいだろう。稽古をつけてやる」

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赤青ほとゝぎす(プロフ) - 忍者氏さん» コメントありがとうございます!はいっ勇作さんも大好きで大好きで予定より早めですが登場させました!あの笑顔って営業スマイルって呼ばれてるんですね…!(伝わってるのがすごい)笑顔がぎこちない尾形上等兵も大好きでこちらも登場させました! (2019年2月13日 18時) (レス) id: e1ece6f77f (このIDを非表示/違反報告)
忍者氏(プロフ) - こんばんは!勇作さんでましたね…!尾形の営業スマイルが思い浮かびます笑今回のお話もとても好きです( ´∀`) (2019年2月13日 0時) (レス) id: 5510d14e32 (このIDを非表示/違反報告)
赤青ほとゝぎす(プロフ) - 忍者氏さん» こんばんは!私ニコニコ初めてだったんですが、まさか.....反応してくださるとは思ってもいませんでした(--;)そして、最近最新なくてすみません。勉強の野郎が邪魔をしてくるんです.....w (2019年2月4日 22時) (レス) id: e1ece6f77f (このIDを非表示/違反報告)
忍者氏(プロフ) - めろんMiiです!お久しぶりです。ニコ生面白かったですね…僕もなにかコメントすればよかったです笑 (2019年2月4日 19時) (レス) id: a461264cdc (このIDを非表示/違反報告)
赤青ほとゝぎす(プロフ) - めろんMiiさん» ありがとうございます!(●´▽`●)やっぱり男前のキャラはカッコよく登場させなければと言う使命感が働きまして...^^ (2019年1月4日 14時) (レス) id: e1ece6f77f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤青ほとゝぎす | 作者ホームページ:http  
作成日時:2018年12月12日 23時

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