無人島の漂流記⑤ (ページ20)

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デレデレはダメ① ページ20

ご飯を食べ終わった後、ソファの片隅で顔を隠してメソメソしてると周りに人の気配がした。

…集団リンチ？(違う

SB「俺は嬉しかったぜ」

そう私の肩に手を回して耳元で囁くサボの声。
くそう、腹立つ…！

「触んないで！」

恥ずかしくて顔を上げて睨むと首を傾げて笑ったサボ。

SB「自分からキスしたくせに」

「嫌い」

サボの肩を思い切り殴る。
それでも嬉しそうなのがすごく腹立つ。

AC「あ、俺とキスするのは？」

「もう近づかないで…！」

唇を尖らせながら前から近づいてくるエースを足で止めて両手で顔を隠す。

SN「Aちゃんごめんよ」

「絶対思ってないじゃん…」

ニヤニヤするサンジ。
謝罪とは。

LW「俺はもうあんなAは見たくねぇ」

「なんでよ」

それはそれで気になるじゃん。
目を見るとそらすロー。

LW「心臓に悪いだろ」

「私がキモくてかな」

LW「んな事言ってねェよ」

もう悲しくて恥ずかしくて感情が迷子。
そんな私を見てため息をつくロー。

LW「お前はちょっとひねくれた性格の方が良い」

「ひねくれてないわ」

LW「そう言う所だ」

否定しただけだけど。

「…さっきから遠くない？」

ローと会話してるけど何故か遠い。
今までにない遠さ…

LW「気にするな」

「気になるわ」

帽子で目元を隠して背を向けるロー。

「何なの、アイツ…」

ZR「さあな…俺もトラ男の意見には賛成だけどな」

「腹筋触ってごめん」

一応謝ると頭を乱暴に撫でまわされた。

ZR「もう変なもの食うなよ」

「食わされたんですけどね」

私の責任ではないはず。
そっと私の耳元に口を近づけたゾロ。

ZR「お前に触られるのは嫌いじゃねェ」

なんて呟いて離れた。

LF「何したんだ？」

「…ゾロ」

不思議そうな顔をするルフィに、なんでもねェと言って床に寝転ぶゾロ。

たまに言う言葉が…なんとも言えない。