無人島の漂流記⑤ (ページ14)

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暑さと静かさ③ ページ14

SB「指一本も触れさせねェ！」

LW「傷が開くぞ」

SB「俺のAだ！」

LW「それは違うだろ」

そんな言い合いが繰り広げられる。
ソファに寝転がって天井を見上げる。

…うるさい。

「サボ、おいで」

傷が開くと困るので寝転がったまま天井に向かって両手を広げる。

SB「ん？」

嬉しそうに抱きついてくると私の顔を見て首を傾げる。

「大人しくね」

ソファの前に座って嬉しそうに私を抱きしめるサボ。
頭を優しく撫でるとくすぐったそうに笑う。

LW「兄弟揃って本当に似てるな」

「だよね」

ローの言葉にそう返す。
エースもサボもルフィも単純なんだから。

SB「俺はAのためなら何でもする」

「はいはい」

上半身を私に預けて甘えてくるサボ。
起き上がろうとしても起き上がらない。

LF「ただいまー！」

そんな時に元気な声が聞こえてサボの体が上がる。

AC「A！サンジが…むぐっ」

「おかえり、ルフィ」

私も体を起こしてルフィを見る。
エースに口を抑えられるルフィ。

「どうしたの？」

AC「なんでもねェ！それよりクーラー付けようぜ」

エースがルフィの手を離して大きな箱を持ってくる。

SN「風呂入ってこい！」

ZR「黙れクソコック！」

サンジとゾロの言い合いが聞こえてゾロも帰ってきたんだと納得。

「クーラーつけれるの？」

AC「簡単だ」

どこからかはしごを持ってきて作業するエース。

LF「おお！すげぇ！」

AC「揺らすなルフィ！」

そのはしごを揺らすルフィ…
危ないやつ。

「おいで、ルフィ」

LF「なんだ？」

不思議な顔をしながら私の腕の中に収まるルフィ。
んもう、可愛いんだから。

「エースが落ちたら余計に馬鹿になっちゃうでしょ」

AC「馬鹿だと…っうおっ」

言ってるそばから落ちそうになってるし…馬鹿なの。

LF「大丈夫か！？エース！」

AC「お、おう。なんとか…」

一気にうるさくなったわ。