ゆっくりしたい日�� ページ2
「ロー、起きて。ロー」
端っこで寝ていたローの体を揺すって名前を呼ぶけど起きる気配なし。
「ねえ、ロー」
ペチッとローの額を叩く。
不機嫌そうな瞳が私を捉えた。
「に、睨まないでよ…サボの傷が開いたの。診てくれない？」
そう言うと腕を引っ張られてそのまま布団の中。
「ち、が、う」
ぎゅうっと前からローに抱きしめられて苦しい。
し、死ぬ…
「ロー、起きてよ〜」
LW「んー…」
いや、ね。起こしたのは悪いと思うよ。
だってロー悪くないもん。
だけど私を抱き枕にするのは話が違うくない？
「ねえ、ロー…！」
足をバタバタさせてローを呼ぶ。
蹴るぞ、こら。
思い切り足を振った。
LW「…いっ！？！？」
ガバッと起き上がったロー。
LW「A！テメェ…！」
「あ、ごめん」
めっちゃ涙目で睨まれた。
どうやら私の足は男性の急所に直撃したらしい。
AC「んあー…もう朝か？」
SN「なんだよ、騒がしいな」
その騒ぎにみんなが起きた。
す、すみません。
LF「トラ男泣いてんのか！？」
「いや、ルフィ。朝から暑苦しい」
トラ男に話しかけながら私に抱きついてくるのやめてくれないかな。
「ごめん、ごめんね？ロー」
悶え苦しむローにそう言うけど許してはくれなさそうだ…睨んでくるし。
ZR「何したんだよ、お前」
ゾロにそう聞かれた。
「いや、ちょっと…男の人の急所を蹴った」
「「！？！？」」
そう言うとみんなの顔が青ざめる。
そっと離れていくルフィ。
「る、ルフィ？」
LF「お前、なんて事すんだよ…！」
AC「大丈夫か？トラ男…！」
たしかに私が悪いんだけど…でもローが起きてくれないから…あれ、なんでロー起こそうとしてたんだっけ。
LF「お前トラ男が死んだらどうすんだよ！」
「だからごめんって」
そんな簡単に死んだら海賊じゃないよね。
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作者名：ちいず 。 | 作成日時：2020年8月21日 23時
