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「ここが、��0658が住む所だ。」
中に入ると１０数人弱の子供がいた。
そして案内人から、とある紙を渡された。
『なに…これ？』
「それは、お前の名前が書いてある。これからはそれを名乗れ。」
『…！名前？Aってあるじゃん。』
案内人は黙ったまま、過ぎ去った。
疑問は残っていたがそれよりも
「ねぇねぇ！！おねぇちゃんどこから来たの？」
「何歳！！何歳！？」
「お名前は？」
この質問のｱﾗｼに対応をしなくては……
「おいお前ら〜！この子が困ってんだろ！一旦静かにしとけ！」
「こら！そんな言い方だと泣いちゃう子も居るでしょう？」
「そーだよ！泣いちゃうでしょ〜！ねぇクレ？そう思わん？」
「んね〜！セン！私もそう思う！」
「うぐ…」
こ、個性が沢山で、初めての大勢……
『うぁ…えぇと…』
「すまん。えーとだ、俺の名前はグラジオラスだ。なげーからグラジオって呼んでくれ」
「私はキング・サリ。サリってよんでね」
「アタシはテッセン！センって呼んで？
んで、こっちはクレマチス！」
「クレって呼んで！」
その人たちが先導して名前を言っていくと、その後も続いて自己紹介が始まった。
「んで、お前は？名前なんて言うんだ」
私は先程渡された紙を開いた。
『私の名前はユウガオです…。』
「あら〜！いい名前ね！」
『で、でも！！』
「？？」
『Aって呼んでください。そっちの方が良いので…』
ここから私の新しい生活が始まった。
１年、２年…着々と時が刻まれていった。
そして私は１５歳。
ほんと全部が全部突然。
そしてあっけなく、糞みたいに気持ち悪い。
その時、私はみんなと離れて一人、読書をしていた。
みんなは鬼ごっこ。今日は日差しが強いため、私は断った。
「キャー！！」
「うわー！！」
いつもよりﾊｹﾞしい悲鳴。
どうせ、グラジオが大人気なくみんなを捕まえているんだろう。
そう、思ってた。思ってたんだ。
異変に気がついたのはその２分後。ピタリと悲鳴が終わったのだ。
こんなすぐに？
捕まった子たちは応援をしているのに今日は本当に静か。
なんだろう。なにか嫌な予感がする。誰か、誰か怪我をしたのか？
わからない。わからない…
状況が読めないからこそ、私の足取りは早くなっていった。
ガチャ………
『ちょっと〜！みんな何してるの〜？』
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作者名：萌葱 | 作成日時：2021年4月2日 21時
