午前零時、星の降る夜茶会にて。【CSまとめ】

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【MAD戦線への参加】
参加時期：E組ではかなり後の方
参加に対する心構え：九条視点
＿＿＿＿＿

きっかけは、ぽつりと呟いたあいつの言葉だった気
がする。


…まぁ、今となってはどうでも良いけど。



最初は全然乗り気じゃ無かった。

もちろん、無謀な計画であるのは分かっていた。

大人達が対処出来ないものが、子供(俺達)の力でどうこう出来る訳が無い。

大人達のことを聞いていれば、辛い思いや苦しい思
いをしなくて済む。

自分達が少し我慢すれば、安全で健康に生きていけ
るはずなのに、なんで立ち上がろうとするんだなん
て思ってた。




いつの間にか、クラスの大半がその戦線に賛成して
いて、俺はどんどん取り残されていった。

内心、アホくさなんて思っていた俺は、説得を試み
るクラスメイトを本気にせず、適当にあしらったりしてかわしていたんだが、、


最終的には、俺の方が折れて、今回の戦線に参加す
ることになった。

いつまでも断り続けるのは面倒だったし、四方八方
から必死に説得されたら、断れないしな…。


その時は俺もどうかしてたと思う。たかが、中学生
15名が「MAVID-19」なんかに立ち向かうなんて、
出来る訳が無いんだ。



、、、、無いはずだったんだ。



＿ぶっちゃけ、怖かった。

自分が自分じゃない、もっと何か大きな得体の知れ
ないものに飲み込まれていくような、、、そんな感
覚が。


だけど、確かに感じた。日々の退屈が覆されるような…そんな予感を。



(俺は期待、してるのか…？)




俺らしくも無い。期待なんて感情、とっくの昔に捨
てたはずなのに。

だが、この選択に後悔は無い。


これなら、この方法なら、今度こそ“アイツ”を越せ
るかもしれない。




「＿…やるからには徹底的に。」

「こんな色褪せた世界から抜け出せるんだったら、
　俺はなんだってやってやる…！」

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