海の上のアイドル.。【ONE PIECE】

I DOLL−47. ページ47

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『……私、グラドリーさんが引き取ってくれて

最初はすごく警戒していました。



今まで、ろくな人間に会ってこなかったから

人間屋から人間を買うなんて、

きっと酷い仕打ちをされるに決まっている、って思ってました。



……でも、グラドリーさんは優しかったです。

疑ってごめんなさい』



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ポツリポツリと、暗闇に吸い込まれてしまいそうな

弱々しい言葉で話すと

隣のグラドリーさんの腕が伸びてきて

私の体をきゅっと抱きしめた。



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ｸﾞﾗﾄﾞﾘｰ「辛かったね……!!

君のペースでいい、君の幸せを掴みなさい…!!

ぼくは、君が幸せになるならなんだってする…!」




グラドリーさんの声と腕は震えていて、泣いている事がわかった。


私が来てから、1度も泣いている所なんて見たことない。


そんなグラドリーさんが、自分のために泣いてくれていると感じて


私まで、グラドリーさんの腕の中で声を上げて泣いた。


泣いたのなんて、涙が出たのなんていつぶりだろうか。





−



散々泣いた後、


私は自分のベッドに入らず


グラドリーさんのベッドに入った。




グラドリーさんは大丈夫かい？と心配そうだったけど、


一緒に寝たいです、と言うと笑ってくれた。





ｸﾞﾗﾄﾞﾘｰ「おやすみ」


『おやすみなさい……おじいちゃん』




そう言ってから少し恥ずかしくなって、

慌てて毛布を頭からかぶった。


毛布越しに、グラドリーさんの嬉しそうな声が聞こえた。





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