海の上のアイドル.。【ONE PIECE】

I DOLL−45. ページ45

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ｸﾞﾗﾄﾞﾘｰ「ただいま」



夕方、グラドリーさんが帰ってきた。


初めて おかえりなさい と言うと、

グラドリーさんは少し目を丸くした後に笑った。




ｸﾞﾗﾄﾞﾘｰ「今日はシチューにしよう。リンゴはデザートにしようね」



エプロンを付けてキッチンに立つグラドリーさんは、

少し嬉しそうに見えた。





−−−



グラドリーさんが作ったシチューを食べ、

暖かいお風呂から上がった。




ほぼ無言の食卓と

1人で入るお風呂はいつも通りだったけど

私の心臓はいつもと違い、ずっと早鐘を打っていた。




お風呂から上がってグラドリーさんのいる部屋にいると、

本から顔を上げ 温まったかい、と笑った。




いつもはここで頷き、何がすることを探してウロウロするか

さっとベットに入ってしまうかだったけど

グラドリーさんの座る椅子の近くにたって

ゆっくり口を開いた。





『あ、あの……』

ｸﾞﾗﾄﾞﾘｰ「ん？どうしたんだい？」



珍しく私から話しかけることが余程嬉しいようで、

目を細めてニコニコと笑っている。



『聞いちゃいけなかったら、ごめんなさい…

お、奥さん…いたって聞いて、』



ｸﾞﾗﾄﾞﾘｰ「……」



先程まで細められていた目は

私の問いかけに丸く見開かれた。



あぁ、聞いてしまった。

やはり、聞いてはいけなかったかな。


悶々と悩む私に、グラドリーさんは一言、

とりあえず、そこに座りながら話そう と

グラドリーさんの隣の椅子を指した。





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