目指すは鬼殺隊ハッピーエンドじゃぁぁぁ！！８

３２１．図らずも混浴になりまして。 ページ35

「絶対こっちに来ないで。」



そう冷ややかな目線を向けると




「へーへー、行かねぇよ。」




と頬に見事な紅葉を咲かせた宇随さんが不機嫌そうに答えた。




なぜ現在こうなっているかというと




私の服を(おそらく善意で)脱がそうとした宇随さんに





私の羞恥心が爆発して




呼吸を使って束縛から抜け出し




その勢いでびんたをかましてしまったのだ。





あまりの予想外の事態に宇随さんも反応が遅れ




呼吸で加速した私のびんたをもろに食らった宇随さんは




温泉の底に沈みかけたのだった。





「こんな色男の行為を袖にするなんてなんつー女だ。」






「それはそっちが急に人の服なんか脱がそうとするからでしょ！？この変態！！」






「変態だぁ！？俺は忍びだぞ！！女の裸の一つや二つ見たところで興奮なんざしねぇよ！！」






「それはそれで失礼だから！！！」






「じゃあどうすりゃいいんだよ！！！！」






温泉の端と端でそんなことをぎゃいぎゃいと言いあってる時だった。

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