目指すは鬼殺隊ハッピーエンドじゃぁぁぁ！！８

３１６．チャンスは一度きり ページ30

さて、どうしたものか。





あの言い方からして、宇随さんは鬼殺隊の存在を知らない。





仮に忍びとして情報があったとしても






恐らくは詳しくないまたは直接会ったことはないのだろう。




だからこそ私から情報を抜き出そうとしてる。






そして戦闘に関してだが、宇随さんの今の実力がどんなものか私はわからない。





けれど、客観的に見た現状から言えばまず私の方が体格的にも手数的にも圧倒的に不利。




正攻法で奪いに行っても、九割九分負け確だろう。





自分で持ちかけておきながら言うのもなんだが





何たるクソゲーだろうか。





なら仕方ない、ここはひとつ一か八かの大勝負に出よう。





勝負は一瞬。




瞬きの間に終わってしまう。





「、、、、約束破らないでくださいね。」







「あぁ、俺はそんな地味なことはしねぇ。」








「それなら安心です。」






私は静かに肺へ酸素を取り込む







深く深く





肺の奥まで。

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