48.お兄さん ページ48
本丸に戻り、いつも通りの日常が再び始まった。秋晴れの空の下、短刀ちゃんたちと鬼ごっこやかくれんぼで走り回った。
A「はぁ……つ、疲れた。短刀ちゃんの機動力に全くついていけない…うぅっ……」
*
*
*
私の家のそばには昔から大きな川があった。
小さい時はよく河原で遊んでた。
歳の近い友達が居なかった私は、いつも1人だった。
「「お嬢さん。いつもここに来てくれてありがとう。どれ、私も遊びに混ぜてくれないか。」」
ある日河原に現れた綺麗なお兄さん
誰……?
分からないけどとっても優しくて色んな遊びを知ってるの。
お兄さんは私が河原へ行くと何処からともなく現れて一緒に遊んでくれるようになった。
「「なぁ、そういえば名を聞いていなかった。そなた、名はなんという?」」
伊弉冊A。
私の名前は伊弉冊A。
4才。
「「 4つか……。」」
あれ?今日は来てくれないのね。
夕方まで待ってたのに。
もっと遊んで、お友達がいなくて私寂しいの
__お兄さん
「大変だ!!!うちの娘が!!」
「お願い助けてひとり娘なの」
「もう手遅れだ」
「このままでは家系全体にも影響が」
「__この家にはいないほうが良いだろう」
つめたい
つめたい
水の中
息が苦しい
寒い
怖い
あなたもひとりぼっちなの?
私と一緒ね
お兄さん、早く来て
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