25.七夕の夜 ページ25
こんのすけ「主殿!2205年よりお手紙が届いております。」
それからしばらく経ったある日、こんのすけが駆けてきて、私に封筒を渡した。
A「ありがとう。」
手紙はお母さんからだった。
しばらく会っていないからなぁ…
心配してるのかも。
*
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季節は流れ、気づけば7月になっていた。
いつの間にか梅雨も明けて今日は七夕。
昼間は皆で短冊を書いて笹の葉に飾った。
季節の行事って感じで楽しかったな…
時計は午後9時を回ったころ。
私は冷たい煎茶を淹れて、縁側へと向かっていた。
A「__鶯、お茶が入りましたよ。」
縁側に腰掛けて庭の短冊を眺めている鶯に声をかけると、こちらを見てにこりと微笑んだ。
鶯丸「__すまないな主。」
A「いえ^ ^ ここからは庭に飾った笹がよく見えますね。月明かりに照らされていてとっても綺麗…。」
鶯丸「そうだな…。」
A「……じゃあ、私はこれで…」
鶯丸「なんだ主、もう寝るのか?…少しだけ、話し相手になってはくれないか?」
お茶を置いて帰ろうと思った私を、鶯が引き止めた。こうなればもう逃げられない。
A「じゃあ、少しだけ__」
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