15.遠征部隊帰還 ページ15
__季節は梅雨に入り、自室から見える中庭の紫陽花がとても鮮やかだ。毎日お世話した甲斐があったなぁ。
A「……第二部隊のみんな、大丈夫かなぁ…。そろそろ帰ってくる予定だけど…。」
この時期は一日中雨が降っている。道もぬかるむだろうし、短刀ちゃんたちが心配だ。
報告書を書きながらため息をついたとき、
__ガラッ
今剣「たっだいま〜!あるじさまー!ぶじにかえりましたよー!」
玄関の扉が開く音とともに、今剣ちゃんの元気な声が聞こえてきた。
A「あ、帰ってきた!」
急いで玄関に向かうやいなや、今剣ちゃんとごこちゃんが飛び込んで来た。
今剣「あるじさま〜!」
五虎退「会いたかったです…!」
A「お疲れ様^ ^びしょぬれですね、お風呂を沸かしてあるので、風邪をひかないうちに入ってね。」
今剣・五虎退「はーいっ!」
浦島「たっだいま〜!玉手箱なかったよぅ。」
A「ふふっまた冗談を。短刀ちゃんたちがあがったら浦島くんもすぐお風呂に入ってね。」
浦島「はーいっ!かめきち、お前も一緒に入ろうねっ」
浦島くんは仲良しのかめきちを肩にのせて居間へと走っていった。その姿を見届けてから、私は廊下に膝と両手をつき頭を下げた。
A「__お帰りなさいませ。天候の悪い中、遠征ご苦労様でした。」
加州「はいはいお疲れ様でしたーっと。主、そういうのいいって。なーんか堅苦しいし、馴れないなぁ…。」
一期一振「ただいま帰りました^ ^ 私たちが留守の間、弟たちは変わりありませんか?」
A「大丈夫ですよ^ ^みんな仲良くやっています。」
一期は本丸にのこる弟たちをいつも心配している、優しいお兄さんだ。
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