14.恋は禁止 ページ14
おやすみなさい
そう言って私は鶯の部屋を出た。
障子戸を閉めて廊下にでると、春先のまだ冷たい風が頬にあたった。
A「……何どきどきしてるんだろ私…」
「「えっと…つまりだな…!君のことが大好きだ!」」
思い出すと、冷めた頬がまた熱くなる。
あの言葉が主として、ということはわかっている。
A「……だって、審神者と刀剣男士の恋は禁止だもの……。」
知られれば政府に審神者の記憶を消されるって聞いたことがある。
わかっている、わかっているのに、少し落ち込んでいる自分は何なのだろうか。
鶴丸「____わっ!」
A「…きゃっ!__って、鶴さん……!!もう、驚かさないでといつも言っているのに…!」
背後から突然私の背を叩いたのは鶴さんだった。
鶴丸「ははっ、悪い悪い。__その様子じゃ、鶯丸と仲直りしたみたいだな。めでたしめでたし。」
鶴さんはにっこり笑って私の頭を撫でた。
A「仲直りって……別に喧嘩していたわけじゃ…。でも、鶯と分かり合えて良かったです^ ^」
鶴丸「そりゃ良かったな。お前は笑ってるのが一番だ。」
A「鶴さん……。はい^ ^ では、おやすみなさい!」
私は鶴さんに頭をさげると、軽い足取りで自室へ戻った。
一期「__鶴丸殿、うまくいったようで良かったですね。」
鶴丸「あぁ。全くだ。」
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