オレの。《Kei.I》

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「……？！」







いきなり後ろから掴まれた、あたしの右手首








慧「いたいた〜」








頭上から降ってきたのは



よーく、よーーーーーく聞き慣れた

少し鼻にかかった高い声









…………はい？









今、起きている状況をよく理解できてないまま。



グイッと引っ張られた、あたしの右腕

いつの間にか、抱き寄せられた左肩









慧「この子。俺のカノジョ」









サラリと言ったその言葉に

思わず、彼の方に向けた顔







「…………」







…え、いや、おかしい

この人おかしい

超真顔なんですけど

言ってること大ウソなのに、ちょーーーー真顔なんですけど









彼が真顔で見つめる先にいるのは





『……なんなの、、！どれもこれも嘘ばっかり、！』




顔を真っ赤にさせて、怒りでプルプル震えてる女の子




あっ、この子知ってる。

確か、チア部で可愛いって有名な……あ、リエちゃんだ









慧「嘘じゃねーってー！

…なっ？ユイ？」







彼を見上げているあたしと

あたしを見下げた彼の視線がパチリと合う






「……」




…………いや、私の名前、Aですけど

言ってることむちゃくちゃですけど









『…は？』



りえちゃんの大きい目があたしをギロっと睨む


こ、怖い……！！









「……あのー、ちょっといい加減に」




してもらえませんか？



そう言おうとした

その時









『……っ！！』









ムニッと唇に触れた、温かいなにか。

目の前に見える、長いまつげ。透き通った白い肌。









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慧「あ、ごめん、俺のカノジョが可愛くてつい」





''キスしちゃった"





そう言うと

ニコリと笑った彼









「……」





……あぁ。やっぱりこの人はおかしい





「…っ〜〜！！！」




おかしい、おかしい、、、おかしい！！！！！！







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