スケベ柱が私の胸に文句をつけてくる。【 不死川実弥 】

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「こ、興奮って…んー、でも兄ちゃんならしなそうですね…」
「そうだけどさ、酷くない！？！だってだらしねえだよ！？いいじゃん隊服の前開けてたって！！お前に見せつけたいんだよ！！！」






ていうか前開けてるのはお前だってそうだろ！
人の事言えないじゃん！！
私は再び玄弥に抱き着いた。






「うわ、えっ！Aさん、」

「……私って、魅力無いのかなあ…胸だけじゃ駄目なのかな……はあ…」
「…」





珍しく後ろめたい発言をすると、少し躊躇った後に玄弥が控えめに抱き締め返してくれる。そして「大丈夫ですよ」と優しい声が頭の上から聞こえた。






「Aさんは十分魅力ありますから、ね？自信持ってください、俺、Aさんが明るくしてる方が好きです」






玄弥は笑顔でいってくれて、心臓がギューッと締め付けられた。

……何で兄弟なのにこうも違うのか。







「げんやああ……！！！！なんていい奴なんだ、今度スイカ買ってあげる……すき…」

「え、ほんとですか！やった、俺も好きです！」
「お前はいつまでも可愛いねえ……はあ……いつまでもそんな玄弥でいてね...」
「は、はい……それにしても、いつまでこうして抱き合ってるんですか？ちょっと恥ずかしいんですけど…」

「あ、」




そうだった。ごめんごめんと言い、大人しく玄弥から離れる。
....ずっと此処にいても迷惑だろうし、そろそろ帰るか。私は立ち上がり、玄弥にひらりと手を振った。






「じゃ、今日はもう帰るねー！話聞いてくれてありがと！」







玄弥も小さく振り返してくれたのを見てから、玄関の戸を開けて外へ出た。









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