32.景色の色 ページ32
*
煉獄「おはよう！！」
はっきりとした声が青空によく響く。
燃える瞳が優し気にこちらを捉えていた。
しのぶ「煉獄さん、あまり大きな声で話さないでください。
Aさんが驚いてしまいます。」
煉獄「それはすまない！！」
じのぶ「煉獄さん？」
煉獄「す、すまない…」
はっきりとした大きな声は
最初は怖かった。
今ではそこに悪意がないことが分かる。
A「煉獄さん、どうしてここに、」
しのぶ「まだ長距離の移動が体に障るかもしれませんから
煉獄さんに連れて行って貰おうかと、」
煉獄「君は細いからな。自力では日が暮れてしまいそうだ！
…いつまでも君と呼ぶのは良くないな。
ところで、君は名字は何というんだ？」
名字、は上の名前、親と一緒ってアオイさんが教えてくれた。
でも
A「ない、です。」
煉獄「…親がいないのか。」
親はだれか分からない
私に仕事とおにぎりを与えていた人は親なのだろうか
あの人は、私をよく蹴り、よく殴っていた。
親って…なんだろう
しのぶ「、煉獄さん」
煉獄「！…気にしないでくれ！
Aと呼んでいいだろうか！？」
A「はい、」
一瞬じっと見つめられた気がした。
なんでだろう、やはり、この服は私には似合わないだろうか
A「あ、あの、？」
煉獄「では、行こうか！」
言葉を遮られるように、
ぐいっと、持ち上げられて
しのぶさんが軽い羽織を掛けて、日が当たらないようにしてくれた
目線が高い、
A「ぁ、」
煉獄「舌を噛まないように気を付けてくれ。」
風が、身体に強く当たる。
羽織が飛んでいきそうなのを、必死に抑えた。
景色が線のように流れていく。
屋敷にずっといたから、
外にこんな風に出たのは初めてだった。
キラキラ
景色の色が日の光で光ってる。
煉獄「着いたな!!」
しのぶ「流石、速いですね。
Aさん。大丈夫ですか？」
目の前にはしのぶさんのお家よりも大きな屋敷があった。
なんという大きさ…
A「ぇ、ここ、」
しのぶ「あらあら。驚いてしまいましたね。
もう目的地に着きましたよ。行きましょう。」
*
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まゆゆ(プロフ) - ヒロインちゃん可愛いっ！更新待ってます♪ (4月16日 22時) (
レス) @page35 id: d6c6f36b97 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - とても素敵なお話です！続きが気になります！更新を楽しみにしてます⸜( •⌄• )⸝ (2月4日 11時) (レス) @page28 id: 311499c733 (このIDを非表示/違反報告)
はる - やば、めっちゃ最高…!!ゆっくりでいいので更新待ってます‼ (2月3日 22時) (レス) @page28 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
初心者です！ - 面白すぎて地球滅ぼせますｙ(((すっごく面白いです！これからも無理せず更新頑張ってください！ (1月2日 17時) (レス) @page27 id: 4136f150ea (このIDを非表示/違反報告)
ちだまり(プロフ) - 更新されてる😭大好きです…！！これからもゆっくり頑張ってください😭💪 (12月31日 18時) (レス) id: 10c37c042f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：福笑い | 作成日時：2022年9月5日 16時
