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31.面会 ページ31

*



暗い、森の中


見たこともないなにかは血まみれで不気味に笑った。



真っ赤な血が下に広がっている



下に横たわるあの人は…




のだ、さん…?








ガバッと起き上がる。



冷汗がひどく肌に張り付いていた。


夢というには、現実味があって


夜だったのに血の色ははっきり見えた。




そして、私はこの感覚を知っている。



この類の夢を以前も見たことがある。




いつもは聞こえない心臓の音がひどく大きく聞こえた。







A「お、やかたさま…」


しのぶ「はい。鬼殺隊を統率していらっしゃる方です。

煉獄さんからAさんへの謝罪はありましたが、

この件にお心を痛めていらっしゃるようで…

一度会ってお話がしたいとのことです。」



私に、謝罪など必要ないと思うけれど


しのぶ「Aさんの体質のこともありますし、無理にとは言いませんけれど…」



『様』と呼ばれているということは、すごい方


逆らうことなど、できないのだろう




A「行き、ます。」


しのぶ「そういっていただけて良かったです。



では…おめかししちゃいましょうか。」


A「え?」





上等な布でできた着物


結い上げられた髪


付けられた髪飾りは蝶のもので



A「わ、たしなんかが、着ていいのでしょうか…」


アオイ「お館様に会いに行かれるのでしたら、正装の方が良いです。」



偉い方に会うことなんてなかったから、


その言葉に納得しつつも、初めての経験に少し鼓動が早くなる。



正装なんて作ったことはあれど、着たことなんてない


手間がかかることも知っているから、



余計に自分なんかが着てはいけない気がする…




しのぶ「あら、Aさん似合っていますね。」


なほ「すっごく綺麗ですよ!」

きよ「すっごく可愛いですよ!」

すみ「お姫様みたいです!」



A「そ、うですか、」



お世辞なんて言われたことがないから、


どう返していいかわからずに顔が熱くなる



しのぶ「行きましょうか」

A「はい、」



遠くまで歩くのは初めてだけど、


ちゃんと移動できるかな





そう思ったときに、輝くような髪色が見えた。


*

32.景色の色→←30.鬼みたい



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まゆゆ(プロフ) - ヒロインちゃん可愛いっ!更新待ってます♪ (4月16日 22時) (レス) @page35 id: d6c6f36b97 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - とても素敵なお話です!続きが気になります!更新を楽しみにしてます⸜( •⌄• )⸝ (2月4日 11時) (レス) @page28 id: 311499c733 (このIDを非表示/違反報告)
はる - やば、めっちゃ最高…!!ゆっくりでいいので更新待ってます‼ (2月3日 22時) (レス) @page28 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
初心者です! - 面白すぎて地球滅ぼせますy(((すっごく面白いです!これからも無理せず更新頑張ってください! (1月2日 17時) (レス) @page27 id: 4136f150ea (このIDを非表示/違反報告)
ちだまり(プロフ) - 更新されてる😭大好きです…!!これからもゆっくり頑張ってください😭💪 (12月31日 18時) (レス) id: 10c37c042f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:福笑い | 作成日時:2022年9月5日 16時

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