人間なのに、首を切られた

２.朝日に染まる君への言葉は、 ページ2

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不死川「...煉獄。一般人切ったのは問題だ。

とりあえず、お屋形様と胡蝶に報告しといた。


隠の奴ら呼ぶから、あいつ保護しとけ。」



煉獄「あ、あぁ。すまんな不死川。」




声をかけられたときにはっとした。




声を掛けられなければ、何もできなかっただろう。






何をしているんだ、早くどうにかせねば…！






そう思っても言葉は出ず、とりあえず少女のほうへと歩み寄る。






近づいても、彼女は逃げず、こちらをあの目で見ている。







煉獄「っ君、大丈夫か!?」









声をかけても、返事がない。








無理もない。声をかけている俺に、切られたのだから。






朝日に色が付き始め、白い彼女がその色に染まっていく。








そのまま同化して消えてしまいそうだった。









声が、出ない。









何か話さなければと思えば思うほど、






言葉は出なかった。





首を押さえた手から滴る血の音がかすかに聞こえる。








隠「炎柱様！怪我人の対応に参りました。

炎柱様は、鬼の残党の確認に回ってください。」



煉獄「あ、あぁ。うむ、承知した。」




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