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「お邪魔します。」
熱を出した時以来の、翔太の部屋。
男の子の部屋らしく
モノトーンで統一されたファブリックに
高そうな美顔器やスキンケアグッズ。
あの時は感じなかったけど
ルームフレグランスの良い香りがした。
翔「そこ座って。」
翔太の目線を辿ると
柔らかそうなクッションが用意されていた。
言われた通り、そこにちょこんと座ると
翔太が私の対面に座り
左手で私の右耳にピアッサーを当てがった。
「冷やさないの？」
翔「調べたら、なんか冷やさない方がいいらしい。
皮膚が硬くなって、貫通しにくくなるんだって。」
私の右耳に焦点を当て
伏目がちな翔太を間近で見て
やっぱり綺麗な顔だな、なんて
今更ながら思う。
「………調べてくれたんだ。」
翔「や、だって女だし、俺とは違うから。
失敗するわけにはいかねぇじゃん。」
翔太は、照れると少しぶっきらぼうになる。
近距離にいると
決して私とは目を合わせてくれないのが
翔太らしかった。
翔「いい？」
ふいに、この距離で目が合って
どきりとする。
途端に、今から自分の身体に異物が入るのだと
実感が湧いてきた。
「や……ちょっと待って………。
やっぱり、怖い………」
じんわりと、手のひらが汗ばむ。
もたもたしていたら
翔太を不機嫌にさせる気がして
必死に呼吸を整えた。
翔「A。」
名前を呼ばれて目線を上げると
翔太の優しい瞳とぶつかった。
翔「大きい音がするから
びっくりするけど
怖いのはそれだけだから。
Aの耳たぶ、柔らかいし
そんな痛くないと思う。」
「………ほんと？」
翔「うん。目、つむって。
俺の腕、掴んでていいから。」
そう言って、自分の利き手とは逆の腕に
私の左手を誘導させる。
翔「いくよ。」
翔太の低い声が、私の左耳を掠めた瞬間
右耳から、バチンッと大きな音がした。
「………っ」
翔「はい、終わり。
次、左ね。」
そう言って、翔太が私の後ろに回り込んだ。
目の前に姿見があって
私と、後ろの翔太が映し出される。
翔太は、左手で私の左耳に触れると
一瞬、その手を止めた。
翔「おまえ、男出来た？」
「え？」
びっくりして、
思わず鏡の中の翔太を凝視する。
すると、どこか冷めたような翔太の瞳が
私の首元に注がれていた。
翔「キスマーク。」
そう言って、翔太が私の髪を掬って
右側に寄せた。
「…………っ！」
そこには、くっきりと
真っ赤な印がつけられていた。
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恋那(プロフ) - サラさん» リバイブ今でもほんと1番大好きでたまに読み返しては泣いてます（ ; ; ）笑サラさん紫耀くんのイメージだったのでしょっぴーびっくりしました！笑そう言っていただけて嬉しいです(>_<)これからも楽しみにしてます♡ (2021年11月14日 1時) (
レス) id: fc8046642d (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - 恋那さん» れなちゃんがコメントくれたから、久しぶりに私も懐かしくなって昔の作品読み返したりしたよ笑。しょっぴー好きなんだね♡れなちゃんがコメントくれたから、また更新する気が湧いてきたよ(>_<)ありがとね (2021年11月10日 11時) (レス) @page46 id: a22bbce5cb (このIDを非表示/違反報告)
恋那(プロフ) - サラさん» あのれなです(＞＜)数年前から渡辺翔太くん推してて久々に占ツク開いたらサラさんが渡辺翔太のお話書いててひとりで嬉しくなりました(＞＜)未だによく読み返すくらいどの作品も大好きです☺︎♡ (2021年11月2日 2時) (レス) id: fc8046642d (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - 恋那さん» れなちゃん、、？あのれなちゃんかな（ ; ; ）コメントありがとう！人違いだったらどうしようと怯えてます笑。ブリュレ読んでくれてるんだね、ありがとうー(＞＜) (2021年11月1日 23時) (レス) id: a22bbce5cb (このIDを非表示/違反報告)
恋那(プロフ) - こんにちわ☺︎覚えてないかもしれませんがお久しぶりです！！reviveからずっとサラさんの作品が大好きでコメントさせて頂きました。ストーリーもひとりひとりの言葉使いも繊細で見るたびに引き込まれます。これからも楽しみにしてます！☺︎ (2021年11月1日 16時) (レス) id: fc8046642d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サラ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時：2021年1月5日 19時
