目黒さんの家政婦です (ページ37)

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熱のせいにして今日は甘えてやろうと

　謎に意気込んでたけど

　いざベットを前にすると

　『、、、、』

　ダブルベットだからそんなに密着はしないだろうけど

　やばいです、

　パニックに陥っています

目「ほら」

　目黒さんはもう横になっていて

　ベットの右側をポンポンと叩く

　『えっと』

　躊躇してもじもじしてしまう

目「後悔してる？(笑)」

　バカにしたように言うから

　むかついた

　別に後悔してないし

　『、、、お邪魔します』

　恐る恐る布団に潜り込む

　頭まですっぽりと被った

目「それ息出来てんの？」

　少し布団をめくって安否確認される

　『大丈夫です』

目「顔真っ赤じゃん(笑)」

　『うるさいです』

　むかつく、めっちゃ余裕そう

　恋愛経験の差が明らかわかる

目「あー明日風邪ひいてたら

　お前のせいだな」

　『大丈夫です

　バカは風邪ひかないんで』

目「おい」

　体を横にして

　右手で私の左の頬をつままれる

　『いひゃいでしゅ』

目「子供はもうおとなしく寝ろ」

　『、、、子供じゃないもん』

　目黒さんの手を払う

目「18は子供だろ」

　『おやすみなさいっ』

　なんだか悔しくて

　目黒さんに背を向けて目をつぶる

目「わかりやす」

　目黒さんも私に背を向ける

　ちらっと見てみたら

　スマホを触っていた

　、、、5歳離れてたら

　そりゃ子供だよね

　目黒さんの広い背中を見ながら

　そりゃそうだと納得する

　このベットで元カノさんとも寝たんだろうな

　あんなことやこんなこと、、、

　私もいつか誰かとするんだろうか

　ポワポワと想像してみたけれど

　フレンチキスより先が見えない

　
　『ん～～～』

目「何、まだ起きてたの」

　顔だけ私の方を向ける

目「しかもこっち向いてるし」

　『目黒さんは何人の人と付き合いましたか？』

目「そんなこと考えてたのかよ」

　スマホを置いて

　私と向かい合わせになる

　『ちょっとだけ気になりました』

目「6人かな」

　『ですよね』

　これが多いのか少ないのかわからないけど

　それなりに経験していることはわかる

目「なんで納得してんだよ

　てか早く寝ろって

　一応病人なんだから」

　さっきより目黒さんの胸が目の前に来て

　右手で背中をポンポンしてくれる

　

.

　

　それが心地良くてあっという間に寝てしまった
　