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頭が全然回らなくて


 病院ではずっとぼーっとしていた


 点滴を打ってもらってる間に


 目黒さんは先生と話をしていたみたい


 お会計も、薬の受取も


 全部目黒さんがしてくれた


目「ほら、着いたぞ」


 気が付けばマンションの駐車場に帰ってきていた


 目黒さんが先に降りて


 助手席のドアを開けてくれる


目「ゆっくりな」


 腰に手を添えて


 優しく降ろしてくれる


目「俺に体預けてていいから」


 部屋に帰るまでも


 しっかり支えてくれた


目「たばいま」


 『、、、ただいまです』


目「薬の用意とかしてくるから

  部屋に入って寝とけ」


 『、、、』


 そう言ってリビングに行こうとする


 目黒さんを玄関で突っ立ったまま


 見つめる


 その視線に気づいたのか


目「、、、どうした」


 『、、、、、、』



目「しんどいか?」









 『、、、ぎゅーってしてもいいですか』


目「、、、、、は」


 『、、、、、、」



 あれ、私何言ってるんだろ


 目黒さん困ってるじゃん


 『いや、あの、なんでも、ないです』


 ただでさえ顔が熱いのに


 より熱く感じる


 きっと顔真っ赤だと思うと


 恥ずかしくなって俯く




.






目「、、、どうぞ」


 思わぬ返答に顔を上げたら


 腕を広げている目黒さんがいた


 『え、え、えっと』


 恐る恐る近づいていくと


目「遅い」


 『わわ』


 グイっと手首を引かれ


 そのまま目黒さんの胸にうずまった


 大きな背中にゆっくり手を回すと


 目黒さんの手も私の背中に回ってきた


 『、、、えへへ』


 驚きよりもうれしい気持ちが勝って


 目黒さんの胸を頭でぐりぐりする


目「くすぐったいわ(笑)」


 『んふふ』


 笑ってる顔を見たくて


 目黒さんの胸にうずめていた顔を上げる


目「、、、っ

  見んな」


 『へ?』


 目を目黒さんの手で伏せられる


目「ほら、部屋戻るぞ

  離せ」


 『いやです』


目「なんでだよ(笑)」


 『いやです』


目「返事になってねぇし」


 『いやだ』


目「はぁ、子供か」


 そう溜息をついた瞬間


 『わぁ』


 体がふわっと浮いて


 目の前に目黒さんの顔がある


 いわゆるお姫様抱っこ


 そのまま私の部屋まで行って


 ベットに降ろされる


目「寝とけよ」


 『はぁい』


 それだけ言うと部屋から出て行った


 『人生初ぎゅーとお姫様抱っこ、、、』

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作者名:あぼかど | 作成日時:2020年1月22日 18時

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