目黒さんの家政婦です (ページ25)

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目黒side

　最近、あいつの様子がおかしい

　おかしいというか姿を見てない

　でも、飯も作っておいてくれてるし

　掃除洗濯も全部やってくれてる

　帰ってきているということはわかるけど

　ここ一週間顔を見ていない

　今日はあいつが帰るのを待って

　何してるのかを聞くつもり

.

　

　「、、、おっせぇ」

　1時を過ぎても帰ってくる気配はない

　「マジでなにやってんだよ」

　それからもソワソワしながら

　帰ってくるのを待つ

　

　1時半頃

　小さくカチャと鍵を開ける音がした

　ペタペタと足音が聞こえてくる

　『あれ、目黒さん

　まだ起きてたんですか』

　リビングに入ってきて

　目を真ん丸にして俺の顔を見る

　「毎日この時間に帰ってきてるわけ？」

　『、、、まあ、そうですね

　バイト終わりにバイト友達と

　最近、話し込んじゃうんです』

　「遅すぎだろ」

　『家政婦の仕事はしっかりやってるので

　お気になさらず！』

　「そういう事じゃなくて

　こんな夜遅くに危ないって言ってんの

　てか、いつまでドアの前で突っ立ってんだよ

　こっちに座れ」

　俺が座ってるソファの横を叩く

　『心配してくれる気持ちはうれしいです

　ありがとうございます

　でも、大丈夫なんで！』

　「は？」

　『、、、お風呂入ってきます！』

　逃げるようにリビングから出て行った

　

　「なんだあいつ」

　バイト終わりに毎日この時間まで

　
　話し込むことなんてあるか？

　怪しすぎるだろ

　今度後を追ってみるか

　

　