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目黒side


 「う〜わ、雨じゃん」


 スーパーに買い物に行こうと思って部屋から出てきたけど


 傘を持ってきてない


 「取りに帰るか」


 戻ろうとかかとを返そうとしたとき









 『はぁ、、、もうなんなの』


 でかい溜息と絶望した声が聞こえてきた


 反射的に声のした方を見ると


 顔は見えないけれど黒髪の女が体の大きさには合わない


 でっかいキャリーケースの横にびしょ濡れでうずくまっている


 「ねえ、なにしてんの」


 謎が多すぎて声を掛けずには居られなかった


 『へ?』


 女が驚いた顔で俺を見る


 「ここの住人じゃないでしょ」


 『雨が止むまで雨宿りさせてもらおうと思って、、、』


 ばつが悪そうな顔で言う


 「当分止みそうにはないけど」






 空を見上げても変わらず


 バケツをひっくり返したかのような雨が降っている








 『、、、ですよね』


 






 

.









 「、、、うち来る?」

 


 

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作者名:あぼかど | 作成日時:2020年1月22日 18時

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