目黒さんの家政婦です (ページ15)

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『あ、これ可愛い』

　Aラインのブラウンのワンピース

　『ん～こっちも可愛い』

　恐らくひざ下丈になるだろう

　グレーのニットワンピース

　なやむ、なやむぞ

　『目黒さんどこだろ』

　店を見渡すと

　アクセサリーコーナーに張り付いていた

　二つのワンピースをもって目黒さんの所へ行く

　『目黒さん！』

目「ん？」

　『どっちが好きですか？』

　ワンピースを目の前に持って訪ねる

目「なやんでんの？」

　『すっごく悩んでます』

目「サイズはこれでいいの？」

　『え、あ、はい』

目「貸して」

　『え、え？』

　私が持っていたワンピースを持って

　ズカズカとレジへ向かう

目「カードで」

　『め、目黒さん？』

　私はパニックで目黒さんのよこでオロオロしてる

　店員さんもニヤニヤしてるし

店員「ありがとうございました～」

目「どうも」

　店の外に出て

目「はい」

　服の入った袋を渡される

　『えっと、どうして、、、？』

目「いいよ、これくらい

　素直に受けっとっとけ」

　『あ、ありがとうございます、、、』

目「おう」

　私の頭に手をポンと置いてそう言って

　私の前を歩いた

　

　やばいやばいやばいやばい

　絶対顔赤いよ

　その場で立ち尽くしていると

目「何してんの」

　目黒さんが不思議そうな顔をして振り返る

　『なんでもないです！』

　私は小走りで目黒さんの横に追いつく

目「お前、すぐ迷子になりそうだな(笑)」

　『失礼ですねー』

　わざとふてくされた顔をして見上げる

目「ははっ、ぶっさいくになってる」

　『んふふ

　目黒さんはこういう綺麗系がタイプなんですか？』

目「さあ、どうだろう」

　『絶対タイプですよね

　その反応』

目「さあね(笑)」

　他愛のない話をしながら

　プラプラしてると

.

　

？「めめ？」
　
　