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「もしもし、りょうくん?もう家着いた?」
「着いたよ。何?どうかした?」
「Aちゃんの着替え持って今すぐてっちゃんの家戻ってきて」
「は?Aそっちにいるの?」
「りょうくんが帰ってすぐくらいにずぶ濡れで来たんだよね。酔っ払って気持ち悪いって言いながら」
「飲み会とは言ってたけど、なんでそんなことになってんの」
「僕もまだ詳しく聞いてないけど、お酒飲んで全力疾走したらしいよ。意味もなくそんなことしないでしょ普通」
「わかった。とりあえず行くね」
「今お風呂入ってるから急いでねりょうくん」
「虫さん、てつやが覗かないように見張ってて」
「了解」
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着替え持って来てって言われても。勝手に部屋に入るのはなんとなく悪い気がする。もう俺の服でいいや。サイズの小さそうなやつを選んで持っていくことにした。
それにしてもずぶ濡れって。連絡してくれたら迎えに行ったのに。いや、こっちから連絡してあげればよかったな。飲み会って言ってたし、酔っ払ってるはず。弱いもんねA
てつやの家に着いて、風呂場のドア越しに声をかける。
「A、着替えおいとくよ。大丈夫?」
「りょうくんほんとごめんねありがとう」
「出たら話聞くから」
「うん」
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花(プロフ) - ななさん» 温かいお言葉ありがとうございます!拙い文章ではありますが、続けて書いていけるように頑張りたいと思います! (2019年4月23日 23時) (レス) id: 20c6cc5c87 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 初めまして!素敵な読み物ありがとうございます(*'▽'*)これからも作者さんのペースで投稿待ってます…! (2019年4月22日 19時) (レス) id: 52db76b921 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花 | 作成日時:2019年4月13日 20時