21 ページ21
*
「あともう一個。Aってりょうのこと好きなの?」
「……それは、どうだろう」
「ごまかさない」
「すき、なんだと思います」
「んーそれならしょうがない」
「てっちゃん?」
「もし!りょうとなんかあって家出したくなったら絶対俺のところに来ること!」
電話くれたら迎えに行くから!どこにいても行く!っててっちゃんが私の頭をぐりぐり撫でた。いたい。でもうれしい。
「でもなぁ…りょうか…いやりょうならいいのか…でも」
「てっちゃんなにぶつぶつ言ってるの?」
「一緒に住むのは許すけど、付き合うとかはまだ許してないからね!」
「いつからお父さんキャラになったの。ていうかりょうくんが私のこと好きになるとは思えないのでそういうこと言うのやめて」
「お父さんであり!幼なじみであり!なんかよくわかんないけどAのこと見守る人なんだよ俺は!そんでりょうが好きにならないかどうかはわかんないでしょ!」
好きになってくれたりなんかしたらうれしいですよそれは。でもでも高望みはしないもんね。意識してないからこその居候ウェルカムなんだと思ってます私は。女として見られてない、のかな。でもかわいいって言ってくれることもある、けど、ペットに言うかわいいと一緒の可能性もあるし、だめだよくわかんない。
「Aー?帰るよ」
りょうくんに呼ばれてる。
「てっちゃん、帰るね」
「しょうがない」
「また来てもいい?」
「毎日来ていいよ」
「毎日は大丈夫」
「なんで!そこはうれしい!って言うとこでしょ!」
「はいはい。今日はありがとねてっちゃん。大好きだよ」
「あーー!もう!かわいい!」
→
149人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
花(プロフ) - ななさん» 温かいお言葉ありがとうございます!拙い文章ではありますが、続けて書いていけるように頑張りたいと思います! (2019年4月23日 23時) (レス) id: 20c6cc5c87 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 初めまして!素敵な読み物ありがとうございます(*'▽'*)これからも作者さんのペースで投稿待ってます…! (2019年4月22日 19時) (レス) id: 52db76b921 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:花 | 作成日時:2019年4月13日 20時