検索窓
今日:3 hit、昨日:6 hit、合計:31,468 hit

13 ページ13

*



そういえば、どこ行ってたの?って聞いたら、てつやの所に車返してご飯買ってきたよってりょうくんが答えてくれた。



「てっちゃんに私がここに居候すること言った?」

「まだ言ってないよ。Aから言う?」

「その方がいいのかなぁ」

「そうだ、今度撮影の時一緒に来れば?」

「えっいきたい!」

「としみつとかゆめまるも喜ぶんじゃない?」

「虫眼鏡さんに会える?」

「そっか虫さんは会ったことないんだ。大体いるし、会えると思うよ」


高校が同じ組のみんな。でも虫眼鏡さんだけは、動画の中の人でいつか会ってみたいなと思ってたんだよね。たのしみだなあってにこにこしてる私単純ですね相変わらず。






それからりょうくんと一緒にご飯を食べて、部屋を少しずつ片付けて、お風呂から上がったのが今でございます。パジャマもっとかわいいやつ買っておけばよかったって今更後悔しても遅いよね。しかしそんなことより問題が!すっぴん大公開じゃないですか!童顔がコンプレックスな私はお化粧でなんとか大人っぽく見えるようにしてはいるけど!その化粧を落としてしまったら最後!別に若く見えるのはいいことなんだけどさ、幼いのなんか私は!


とはいえ一緒に住む以上隠せないし、なんなら高校生の頃なんてほぼすっぴんみたいなものだし、逆にりょうくんは見慣れてるのか。


意を決してリビングに戻ると、ソファに座ってるりょうくんがおかえりって言ってくれた。



「Aってちゃんとパジャマ着るんだね」

「うん、そうだね」

「なんで顔隠してるの」

「色々問題がありまして」

「すっぴん見せたくない?」

「……童顔だねって言わない?」

「言ってほしくないなら言わない」



はいこっち見てってりょうくんが私のほっぺたに触れる。なんか恥ずかしいんですけど?どきどき心臓がうるさくて、これりょうくんにも聞こえるのでは?なんて思ったらさらに恥ずかしくて、神様ちょっとどうにか助けてください〜〜〜!!!




「りょうくん!明日のご予定は!」

「んー必要なものあるでしょ?買い物でも行く?」

「一緒に?」

「Aが嫌なら行かないけど」



にこにこにこにこ。わかってきたぞ、りょうくんが私のことからかってる時の顔だ。嫌なんて言うわけないのに、いじわるりょうくんめ。



「どうする?行く?」

「……いきたいです」

「はいお利口」


そう言って頭を撫でるりょうくん。初日でこれとかわたしの命持たないのでは?





14*side R→←12



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (41 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
149人がお気に入り
設定タグ:東海オンエア , りょう
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - ななさん» 温かいお言葉ありがとうございます!拙い文章ではありますが、続けて書いていけるように頑張りたいと思います! (2019年4月23日 23時) (レス) id: 20c6cc5c87 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 初めまして!素敵な読み物ありがとうございます(*'▽'*)これからも作者さんのペースで投稿待ってます…! (2019年4月22日 19時) (レス) id: 52db76b921 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2019年4月13日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。