検索窓
今日:3 hit、昨日:5 hit、合計:31,462 hit

12 ページ12

*



目が覚めたら、お布団がかかってて、自分でかけた記憶はないからきっとりょうくんだ。ていうか今何時私どのくらい寝てたんだろう。寝るつもり無かったのにな。ごめんねりょうくん。



時計はまだないからバッグに入れたままの携帯を取り出す。うひゃあ帰ってきてから約三時間が経過。時刻は夜の九時を少し過ぎていた。



早くリビングに行ってりょうくんにごめんなさいをしようって思うのに、なんだか気まずくて部屋を出る勇気がないのですどうしよう。でもずっとこうしてるわけにもいかないし、覚悟を決めてドアを開いた。



「りょうくん?」



リビングに、りょうくんはいなかった。
お部屋かなって思って勇気を振り絞ってノックしてみたけど、返事はなくて、玄関まで行ってりょうくんの靴がないことに気付いた。


出かけてるのかな。ちょっとさみしいなんて思ったり思わなかったり思ったり。リビングに戻ってソファに体育座りをしてりょうくんの帰りを待っていたら、ガチャっと玄関の方から鍵が開く音がした。



「ただいま」

「…おかえりなさい」

「さっきはごめん。何も知らないでAに嫌な思いさせちゃって」

「私こそ突然逃げてごめんなさい!あのね、ちょっと昔元彼とは色々あって」

「いま無理に話さなくていいよ。また泣きそうな顔してる」

「ん、あとでにする。ありがとうりょうくん」


Aの気持ちが落ち着いた時でいいからねってりょうくんが頭を撫でてくれた。最初はね、きゅんとするなこのやろうって思ってたんだけど、今はなんかすごい落ち着く。



「なににやにやしてるのA」

「りょうくんの手好きだなって思って」

「撫でやすいよねちっちゃいから」

「それは聞き捨てならないな」

「撫でて欲しい時はいつでも言ってよ」

「撫でてって言うの?」

「言わなれなくても勝手にするけどね」






13→←11*side R



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (41 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
149人がお気に入り
設定タグ:東海オンエア , りょう
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - ななさん» 温かいお言葉ありがとうございます!拙い文章ではありますが、続けて書いていけるように頑張りたいと思います! (2019年4月23日 23時) (レス) id: 20c6cc5c87 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 初めまして!素敵な読み物ありがとうございます(*'▽'*)これからも作者さんのペースで投稿待ってます…! (2019年4月22日 19時) (レス) id: 52db76b921 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2019年4月13日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。