遊作とハノイの女子隊員 ページ4
※アバター名のみ変換有り
※甘くない
負けた、そう実感するより先に吹き飛んだ自身の体が地面に叩きつけられた。
｢答えろ、お前達の正体を教えろ｣
目の前にいるPlay makarと呼ばれるアバターが自身の胸ぐらを掴む。メルバは、ハノイの証である白の奨励服の詰まった襟元が首に食い込むのがわかった。苦しい、発言権をわざと無くすような彼の行為に挑発するように笑みを浮かべる。Play makarはその行動に苛立ったのか、掴んでいた手を離しそのまま地面へと重力のままメルバは叩きつけられる。
｢教えるわけないでしょ、ばーか｣
リボルバー様に忠誠を誓った自分がそれを裏切るような行為を出来るわけがない。メルバは舌を出し、彼の怒りで歪む顔をにったりと見つめた。あぁ、ハノイの騎士を波紋にでもなったらどうしようか。
｢…そうか。なら貴様をこちらで持ち帰り、調べさせてもらう｣
｢は？…私なんて調べたってハノイのことは喋らないし出てこないわ｣
｢爪を剥ぐところから。じっくりと気が済むまでな。お前の意見は聞いていない｣
Play makarの相も変わらぬ無愛想な口からとんでもない言葉が彼女に飛んでくる。噂には聞いていたが、本当に悪魔のようなやつだ。彼の口にした拷問を連想させる言葉に頬が引き攣る。やばい、逃げなければ。メルバが震える足から必死に後ろへと這いずる。それをPlay makarは押さえつけるように彼女の足を踏んだ。
｢ッ…！？｣
｢知っている情報、全てを話すならそれをやめてやってもいい。もしそれが出来ないなら…｣
喉に添えられる彼の右手。今にも声帯を潰そうとしているだろうその手が恐ろしく、ひやりと冷たい右手が彼女の喉を撫でた。こわい、こいつはあぶないやつだ。
｢わた、しは…｣
リボルバー様を裏切って自分の身を案じる行動をとる？リボルバー様への忠誠を選んで拷問を受ける？そんなの、両方
｢えらべるわけ、ない｣
メルバの言葉にPlay makarは無表情で彼女に手を伸ばす。あぁ、このまま連れていかれるんだ。そう思った時、左手につけていた小型の機会が緑へと点滅した。これは、ログアウトへの準備が整った証。
メルバは急いでそれを押す。目の前が白く光り、意識が浮遊する。助かった、そう思うと同時に準備をしてくれたであろう仲間に感謝の気持ちが大きく膨らむ。驚くPlay makarにざまぁみろと喉を震わせ一言。
こいつには二度と会いたくない。
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しゅりんぷ(プロフ) - 凌さん» リクエストありがとうございます。了解しました。小説が出来次第上げさせていただきます。 (2021年10月5日 2時) (
レス) id: fea4bb2672 (このIDを非表示/違反報告)
凌 - play maker側の女主人公がリボルバーに奪取され愛されるお話をお願いします。 (2020年10月9日 10時) (レス) id: 0f75895f1e (このIDを非表示/違反報告)
しゅりんぷ(プロフ) - ねこみこさん» リクエストありがとうございます。ハノイの女子隊員リア凸了解しました。出来次第随時更新させていただきます。これからもどうぞこの小説をよろしくおねがいします。 (2018年10月13日 18時) (レス) id: 9546177262 (このIDを非表示/違反報告)
しゅりんぷ(プロフ) - 加藤琉那さん» リクエストありがとうございます。了解しました。小説が出来次第上げさせていただきます。 (2018年10月13日 18時) (レス) id: 9546177262 (このIDを非表示/違反報告)
ねこみこ(プロフ) - リクエストさせていただきます。遊作とハノイの女子隊員のリア凸で (2018年7月22日 13時) (レス) id: 185c2ad794 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゅりんぷ | 作成日時：2017年10月6日 22時
