空アル番外 所有物 前編 ページ13
※モブ視点
※夢主とモブ以外一切出てこない誰得小説
それに、気づいたのは本当に偶然だった。
渡り廊下を一人歩いていた私は、反対方向から歩いてくる生徒会長に挨拶をした。会長、草薙A先輩はこの学校で最も人気のある人物だと思う。この学校の誰もが知っていて、誰もが距離を置くようなすごい人。私も役員の一人だけど、何となく生徒会長には近づけなかった。会長は、そういうオーラを持っている人なのだ。生徒会長が他の人と戯れているところを私は見たことがない。会長はひとりで生きるからこそ、美しい。誰も近寄れないから綺麗なのだと廊下で喋っているのを聞いたことがある。
こんにちは。そういった私に生徒会長は誰もが憧れるような綺麗な笑みで、同じ言葉を返してくれた。きっと、一役員の私のことなんて会長は知らないし、覚えてない。だけど、それが嬉しくて、私は横を通り過ぎ様の生徒会長をもう人目見たくて振り返った。
会長からふわっといい匂いがして、絹糸のような美しい髪が揺れる。その揺れた髪の間から見えたキラリと光る金属に、私は思わずそこに立ち止まり、去っていく凛とした背中をただぼーっと見つめた。生徒会長はこの学園のお手本のような人で、まさかピアスをしているなんて私は夢にも思わなかったのだ。整った耳に、キラリと光った、まるでオウムの羽根のようなパロットグリーン色のピアス。小さいけど確かな存在感を放っていたそれが、信じられなくて、私はその時きっと、三分くらいはその場に突っ立ってた…と思う。
そんな生徒会長と話せる機会なんて滅多にない。挨拶を交わす事だって二ヶ月に一度、あるか無いかなのに。きっと憧れの生徒会長と話せる機会が、そこからすぐにやってきたのは奇跡。
生徒会室に纏めた書類を持っていくことになった私は、トントンとドアをノックし、生徒会室に入る。そこには生徒会長一人しかいなくて、ラッキーと思うと同時に小さな好奇心が芽生えた。書類を指定された場所に置いて、学校の備品であるパッドの端末で作業する生徒会長に話しかける。今思うと、何でそんな馬鹿な事をしたのか問いただしたい。見知らぬ生徒に勝手に素性を知られ暴かれた彼女に謝りたいと、今なら思う。
｢せ、生徒会長っ！｣
｢ん？なぁに｣
きっと名も知らないだろう生徒にも優しく微笑んでこちらを見る会長。その美しさに数秒見惚れてから、私は好奇心に向き合い、意を決して言葉を繋げた。
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しゅりんぷ(プロフ) - 凌さん» リクエストありがとうございます。了解しました。小説が出来次第上げさせていただきます。 (2021年10月5日 2時) (
レス) id: fea4bb2672 (このIDを非表示/違反報告)
凌 - play maker側の女主人公がリボルバーに奪取され愛されるお話をお願いします。 (2020年10月9日 10時) (レス) id: 0f75895f1e (このIDを非表示/違反報告)
しゅりんぷ(プロフ) - ねこみこさん» リクエストありがとうございます。ハノイの女子隊員リア凸了解しました。出来次第随時更新させていただきます。これからもどうぞこの小説をよろしくおねがいします。 (2018年10月13日 18時) (レス) id: 9546177262 (このIDを非表示/違反報告)
しゅりんぷ(プロフ) - 加藤琉那さん» リクエストありがとうございます。了解しました。小説が出来次第上げさせていただきます。 (2018年10月13日 18時) (レス) id: 9546177262 (このIDを非表示/違反報告)
ねこみこ(プロフ) - リクエストさせていただきます。遊作とハノイの女子隊員のリア凸で (2018年7月22日 13時) (レス) id: 185c2ad794 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゅりんぷ | 作成日時：2017年10月6日 22時
