第6夜 ページ6
次の瞬間、堕姫の元へ一人の猪頭の少年、伊之助が現れ、善逸と共に首を斬ることに集中する。
しかし、帯が彼らを襲い、なかなか手が出せないでいた。
流石は上弦の鬼と言ったところだ。
5人中4人が重症を負う中、
柱が二人いながらも苦戦は続く。
「二人とも、帯は気にするな。」
朝霧はゆっくりと近づきながら、帯を切り落として行く。
その際も鞘から刀を抜く動作は全くと言っていいほど見えない。
朝霧は消して自ら手はださなかった。
相手が上弦の鬼というのに。
本来なら柱である彼が首を斬り落とせば済む話をしない。
そこには、堕姫と妓夫太郎、二鬼で上弦の陸という地位についているがために、二鬼の首を同時に落とさなければならないこと、手負いの彼らを庇いながら戦闘しなければならないこと。
そして何より、彼が今ここで呼吸を使うわけにはいかなかった。
「「「アアアアアア!!」」」
朝霧と宇髄がサポートに徹する中、三人は刀に力を入れる。
そしてついに炭治郎、伊之助、善逸の三人が妓夫太郎と堕姫の首を落とした。
二鬼の首が宙を舞い、地面へと落下していく。
そんな時だった。
「逃げろ_____ッ!!」
宇髄の叫び声が吉原に響いた。
「なッ」
朝霧は咄嗟に振り返る。
気付けなかった。
妓夫太郎への注意が足りなかった。
宇髄の声を聞くなり、今まで見せなかった日輪刀を抜刀し、すぐさま善逸と伊之助の元へ駆け出す。
きっと、宇髄は自分の嫁達は守りきれる。
そう信じて。
炭治郎の方に目をやると、そこには、鬼である禰豆子がいる。
こちらも禰豆子がなんとかしてくれると信じて、朝霧は仲間達に信頼を置いて、二人の少年のもとへ駆け出した。
「間に合えッ!!」
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天麩羅 - わわわ更新されてるぅぅううう!! (2020年3月15日 22時) (レス) id: eb9a0c61ed (このIDを非表示/違反報告)
天麩羅 - わぁーーーぁああああ!面白いぃぃぃぃいいいい!更新頑張って下さいぃいい!! (2020年3月14日 22時) (レス) id: eb9a0c61ed (このIDを非表示/違反報告)
小坂谷 真夜(プロフ) - いおりさん» ありがとうございます。そのようなお言葉本当に嬉しい限りです。 (2020年2月1日 22時) (レス) id: 79a8fd2e1c (このIDを非表示/違反報告)
いおり - めっちゃどタイプの小説きたーーーっ、これからも期待して待ってます。更新頑張ってください (2020年1月12日 14時) (レス) id: bce55b4438 (このIDを非表示/違反報告)
小坂谷 真夜(プロフ) - mo4さん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです。 (2020年1月12日 13時) (レス) id: 79a8fd2e1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小坂谷 真夜 | 作者ホームページ:@lotus_1022
作成日時:2019年9月9日 22時