第41夜 ページ41
「涼雅くんさ、そんな身体じゃ無茶なんじゃない？来てるんだろう、体の
「うるせぇｯ」
朝霧が闇雲に、怒りに任せて、日輪刀を振るうのを容易く童磨は避けていく。
「涼雅くんも可哀想に。」
「黙れよ…」
そんな怒りに任せた攻撃が童磨に当たるわけもなく。
童磨は弄ぶかのように逃げ回り、攻撃は一切しなかった。
「人間に騙されてるんだよ、可哀想に。そうやって、身体いじられて、いいように利用されてさ。」
「黙れ…」
童磨が言ってるの事は朝霧も分かっていた事実だった。
だが、そんなこと今はどうだってよかった。
仲間を失った恐怖、絶望、怒り。
その感情だけが朝霧を動かしている。
それが危険だということを分かっていて朝霧はその手を止めることは出来なかった。
それが、かつて、己の師である高御堂雨月を失った原因だったとも知っている。
ただ、己を受け入れてくれた胡蝶の死が朝霧を大きく動かした、それだけの事と言ったらそれだけの事。
それが朝霧を追い込んでいる。
「キミの師範だって、キミを捨てたじゃないの？」
「黙れって言ってンだろうが……ｯ！？」
ｶﾗﾝ
刀が音を立てて朝霧の手から零れ落ちた。
その手は震えている。
「ほら、カラダは正直だね。限界だって悲鳴をあげている。」
身体中から血が吹き出し、朝霧は膝を着き、口を抑える。
底にカナヲと伊之助が近寄るが、近づくなと朝霧は手で制した。
「朝霧さん！！」
「おい！！大丈夫かよお前！身体中から血が…。」
傷口は奇妙に蠢いており、必死に朝霧を生かそうとしているのが伺える。
そして伊之助は更に怒りを募らせる。
胡蝶を失った事。
仲間が傷付けられたこと。
「咬み殺してやる、塵が。」
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天麩羅 - わわわ更新されてるぅぅううう！! (2020年3月15日 22時) (
レス) id: eb9a0c61ed (このIDを非表示/違反報告)
天麩羅 - わぁーーーぁああああ!面白いぃぃぃぃいいいい!更新頑張って下さいぃいい!！ (2020年3月14日 22時) (レス) id: eb9a0c61ed (このIDを非表示/違反報告)
小坂谷 真夜(プロフ) - いおりさん» ありがとうございます。そのようなお言葉本当に嬉しい限りです。 (2020年2月1日 22時) (レス) id: 79a8fd2e1c (このIDを非表示/違反報告)
いおり - めっちゃどタイプの小説きたーーーっ、これからも期待して待ってます。更新頑張ってください (2020年1月12日 14時) (レス) id: bce55b4438 (このIDを非表示/違反報告)
小坂谷 真夜(プロフ) - mo4さん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです。 (2020年1月12日 13時) (レス) id: 79a8fd2e1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小坂谷 真夜 | 作者ホームページ：@lotus_1022
作成日時：2019年9月9日 22時
