第39夜 ページ39
朝霧の復帰は直ぐに城全体に伝わっていた。
それは当然、鬼側にも、鬼殺隊側にも、だ。
それ故に城全体が緊張に包まれていた。
そんな中、朝霧はただひたすらに走り続ける。
仲間を探して。
己の討つべき相手を探して。
手も足も出ない一般隊士を見つければ、直ぐ様異形の鬼を狩り、助け、直ぐにまた走り出す。
そんな状況が続いていた。
鎹鴉が居なければ、新当主・産屋敷輝利哉も現在地を把握出来ないほどにあちらこちらへと駆け巡る。
この複雑な城をとにかく駆け巡っていた。
「涼雅の回復は追い付いているかい?」
「問題はないとのことです。止めに入りますか?」
「いいや、涼雅の好きに動かせばいい。」
朝霧が動けば動く程、城内図は完成へと少しずつ近付いていく。
そしてそれはやがて、上弦の元へと導かれた。
「獣の呼吸、伍ノ牙_____狂い裂き!!」
「全集中、光の呼吸、玖ノ型_____
突如現れた伊之助の声と重なって聞こえた男の声に、童磨とカナヲは驚きを隠せない。
「いの、すけ?朝霧、さん?」
しかし、童磨のその表情はやがて、恍惚としたものへと変化していった。
「思ったよりも、早かったね。」
「下がれ、
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天麩羅 - わわわ更新されてるぅぅううう!! (2020年3月15日 22時) (レス) id: eb9a0c61ed (このIDを非表示/違反報告)
天麩羅 - わぁーーーぁああああ!面白いぃぃぃぃいいいい!更新頑張って下さいぃいい!! (2020年3月14日 22時) (レス) id: eb9a0c61ed (このIDを非表示/違反報告)
小坂谷 真夜(プロフ) - いおりさん» ありがとうございます。そのようなお言葉本当に嬉しい限りです。 (2020年2月1日 22時) (レス) id: 79a8fd2e1c (このIDを非表示/違反報告)
いおり - めっちゃどタイプの小説きたーーーっ、これからも期待して待ってます。更新頑張ってください (2020年1月12日 14時) (レス) id: bce55b4438 (このIDを非表示/違反報告)
小坂谷 真夜(プロフ) - mo4さん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです。 (2020年1月12日 13時) (レス) id: 79a8fd2e1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小坂谷 真夜 | 作者ホームページ:@lotus_1022
作成日時:2019年9月9日 22時